普段、文句を言わない夫ですが、筆者に対して“意見したいことがない”のではなく、やさしい性格が邪魔をして“直接、言えないだけ”なのかもしれないと考えました。そのため彼なりに考えた結果、筆者の両親との談話の中で、おもしろおかしく話すことで、普段言えないことを伝えたかったのかもしれません。

確かに、普段の生活の中で夫から直接、悪口や小言を言われるよりは、実の両親との楽しい会話の中で指摘されたことで、角が取れ、言われ慣れていない夫からの指摘もマイルドに受け止められた気もします。また、そのときの両親も婿から実の娘の悪口を聞かされているという雰囲気ではなく、

「○○は昔から、料理があまり好きじゃないからね~!」
「そうそう!昔っから、よく物を失くすのよ~(笑)○○(夫の名前)くん、いつもありがとうね。」

こんな具合に楽しそうに会話をしていました。本当のところ、夫がどのような想いで筆者への小言を話題にあげたのかはわかりませんが、普段の生活の中で夫が感じていることを聞くことができたのは貴重な体験でした。

義両親との会話の中で伝えるのもアリ

家族間の関係性はさまざまな形があるので一概には言えませんが、パートナーに直接伝えづらいことがある、または直接伝えると角が立ってしまうようなリクエストがある場合には、パートナーの理解者である義理の両親の存在をかりるのもよいアイデアかもしれません。とはいえ、親の存在をかりずとも、夫が筆者に直接文句を言えるような夫婦関係を築いていけるよう日々を過ごしたいと思います。

上田 みどり