海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。
今回ご紹介するのは、海外で動物保護活動を行っている「The Asher House」のYouTubeアカウント「@theasherhouse_」の投稿。
今回は、約5年間家族と暮らしてきたものの、幼い子どもたちとの生活に不安が生じた犬が保護施設へ託され、農場犬として新たな生活を始める様子を動画で紹介してくださっています。
執筆時点で17万3000回再生、約1万1000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。
また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
1. 【保護施設に託された犬】農場犬としての活躍が期待されることに
海外のSNSで、約5年間家族と暮らしてきたブルー・ヒーラー・ミックスの「ジュノ」が、保護施設へ託される様子が紹介されています。
ジュノは約5年前のある日、飼い主の家に突然現れ、そのまま家族として迎えられました。当初から警戒心が強く、その後生まれた幼い子どもたちのそばでも不安そうにすることがあったそうです。
家族は一緒に暮らしてきましたが、安心して生活を続けることが難しいと感じる出来事があり、投稿者さんの保護施設へ託すことを決断しました。
施設では、牧牛犬として知られるブルー・ヒーラーのミックスのジュノには、農場犬としての適性があるのではないかと考えているそうです。実際に農場へ到着すると、初めて会う家畜を前にしても落ち着いていたといいます。
今後は呼び戻しなどの基本的なトレーニングから始め、家畜との相性を確認しながら、ジュノに合った生活環境を探していく予定だそうです。
ネット上では、新たな環境での生活と今後の活躍を応援する声が多く寄せられています。
――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。
2. 執筆者からの一言コメント
犬と小さな子どもが一緒に暮らす場合は、犬と子どもの双方が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。犬によっては、子どもが突然手を伸ばしたり急に動いたりすると、戸惑いや恐怖を感じ、吠えたり噛みついたりすることがあります。また、子どもが興奮して遊んでいる様子につられて、犬も同じように興奮してしまうことも。
犬がその場から離れようとする、体をこわばらせる、唸るなど嫌がる様子を見せたときは、無理に触れ合わすことは避けましょう。トラブルを防ぐためには、犬に基本的なトレーニングを行うだけでなく、子どもにも犬との適切な接し方を伝える必要があります。犬が眠っているときや食事中は近づかない、嫌がることはしないなど、犬が安心して過ごせる時間や場所を確保することも大切です。対応が難しい場合は、トレーナーや獣医師などの専門家に相談することも検討しましょう。
今回のジュノも、幼い子どもたちとの生活に不安を感じる様子が見られていました。これからは施設で農場犬として活躍し、楽しく暮らしていけますように。
3. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。
ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。
同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。
ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。
参考資料
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「獣医師」
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「動物看護」
- 一般社団法人 日本動物看護職協会「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」
- @theasherhouse_
小泉 柚乃

