海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護をしているLittle Steps MatterさんのTikTokアカウント「@littlestepsmatter.bali」の投稿。

投稿を寄せたのは、バリ島で保護犬の支援活動を行う「Little Steps Matter」。重度の慢性疥癬で全身の毛のほとんどを失っていた保護犬トミーが、7週間の治療と栄養管理を経て、健康な姿を取り戻すまでの様子がまとめられています。

執筆時点で1096回再生、143件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
わずか7週間前まで、保護犬トミーは重度の慢性疥癬に苦しみ、全身の毛のほとんどを失っていました。皮膚は炎症でただれ、痛々しい姿だったといいます。しかし、投稿主である「Little Steps Matter」による適切な治療と栄養管理、そして根気強いケアの末、トミーの赤みは徐々に引き、傷は塞がり、フサフサの毛並みが戻ってきました。今では見違えるほど健康的で、穏やかな表情を見せるようになったトミー。その劇的な変化の記録は、多くの人の心を動かしています。

1. 【重度の疥癬に苦しんでいた犬】バリ島の保護犬トミー、変わり果てた姿で見つかる

保護された当時の様子1/5

保護された当時の様子

出所:@littlestepsmatter.bali

バリ島で保護犬の支援活動を行う「Little Steps Matter」が投稿したのは、保護犬トミーの姿。わずか7週間前まで、トミーは重度の慢性疥癬(かいせん)に苦しんでいました。皮膚は炎症を起こして痛々しく、全身の毛はほとんど抜け落ちていたといいます。投稿では、体のあらゆる部分に長期間にわたる苦しみの跡が見られたと紹介されていました。

バリ島には、トミーのように治療をすれば治る病気でありながら、地元の家庭にとって獣医療費が高額であるという理由で、治療を受けられないまま過ごす犬が数多くいるとも綴られています。多くの人が「毛のない犬」として見過ごしてしまう中、投稿主は「トミーはチャンスを与えられるべき犬だ」と感じ、保護に乗り出したそうです。

2. 【生まれ変わった今】穏やかな表情を取り戻した保護犬トミー

回復した現在の姿2/5

回復した現在の姿

出所:@littlestepsmatter.bali

適切な薬による治療と栄養バランスの取れた食事、そして時間をかけたケアを重ねる中で、トミーは少しずつ回復していきました。皮膚の赤みは徐々に引き、傷は塞がり、毛も少しずつ生えそろっていったといいます。そうして疥癬の陰に隠れていた本来の姿が、少しずつ現れてきました。

保護から7週間が経過し、トミーはほとんど別の犬のように見えるほど健康的で力強い姿を取り戻しています。自分の体に馴染んだ様子で穏やかに過ごすトミーの姿は、疥癬が決して「治らない宿命」ではないことを物語っているといいます。投稿主は、思いやりを持って犬にチャンスを与えることの力を強調するとともに、トミーは苦しみから抜け出せたものの、同じように治療を待つ犬がバリ島には他にも数多くいると綴っていました。

コメント欄では

  • 「ありがとう、神様のご加護がありますように」
  • 「犬を助けてくれた優しい方に感謝します。どうか万事とお仕事がうまくいき、いつも健康でありますように」

など、投稿主の行動に感謝する声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回ご紹介したトミーのように、疥癬は早期に適切な治療を受ければ十分に回復が見込める病気です。

しかし、その治療には継続的な通院や薬剤の費用がかかるため、経済的な事情から通院自体をためらってしまう飼い主や地域も少なくないという実情を、今回のリサーチを通じて改めて実感しました。海外の保護犬・保護猫の投稿を追っていると、こうした「治療すれば治るのに、治療費が壁になっている」ケースの多さに気づかされます。

もし身近にペットを飼っている方がいたら、皮膚や被毛の状態に日頃から目を配り、少しでも異変を感じたら早めに動物病院を受診することをおすすめします。早期発見・早期治療は、結果的に治療期間や費用の負担を軽くすることにもつながります。そして何より、この記事を通じて一番伝えたいのは、トミーのようにボロボロに見える姿の犬にも、環境と時間、そして人の手当てさえあれば、驚くほどの回復力が備わっているということです。「かわいそう」で終わらせず、「何かできることはないか」と一歩踏み出す視点を、多くの方に持っていただけたらうれしく思います。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料