海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、インドネシア・バリ島で動物保護を行う「Little Steps Matter」のTikTokアカウント「@littlestepsmatter.bali」の投稿。

バリ島の茂みの中で、脊椎骨折や大腿骨骨折、頭部への深い外傷、そして全身を覆う無数の傷を負った状態で発見された犬「アミラ」。壮絶な傷の状態から、バイクにはねられて引きずられた末に茂みへ捨てられていたのではないかとみられる中、献身的なケアを受けて人を信頼できるようになるまでの回復の様子がSNSで大きな反響を呼んでいます。

執筆時点で972回再生、153件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
バリ島の茂みの中で発見された犬のアミラは、脊椎の骨折や大腿骨の骨折、頭部への深い外傷、そして全身を覆う無数の傷を負っていました。その傷の状態から、保護した人々はアミラがバイクにはねられて引きずられた後、Wi-Fiケーブルで体を巻かれ、後ろ足を縛られたまま茂みに置き去りにされ、そのまま命を落とすのを待つばかりの状態に置かれていたのではないかとみています。人間に対する恐怖と警戒から、保護当初のアミラは体をこわばらせ、心を閉ざしていました。しかし献身的なケアを重ねるうちに少しずつ心を開き始め、今ではしっぽを振り、瞳を輝かせながら誰にでも笑顔を向けるようになったといいます。

1. 【茂みに捨てられていたとみられる犬】アミラの体に残っていた、深刻な傷の数々

保護され、ケージで動物病院へと運ばれるアミラ1/5

保護され、ケージで動物病院へと運ばれるアミラ

出所:@littlestepsmatter.bali

投稿によると、アミラはバリ島の茂みの中に横たわった状態で発見されました。その体には脊椎の骨折や大腿骨の骨折、頭部への深い外傷、そして全身を覆う無数の傷が残されていたといいます。

保護した人々は、これらの傷の状態から、アミラがバイクにはねられて引きずられた後、Wi-Fiケーブルで体を巻かれ、後ろ足を縛られたまま茂みに置き去りにされ、そのまま命を落とすのを待つばかりの状態に置かれていたのではないかとみています。

アミラには、人間を恐れる十分な理由がありました。保護されて間もない頃は怖がって心を閉ざし、自分が安全なのかどうかも分からない様子だったといいます。

2. 【生まれ変わったアミラ】人を信頼し、しっぽを振って笑うまでに

すっかり元気を取り戻したアミラの現在の姿2/5

すっかり元気を取り戻したアミラの現在の姿

出所:@littlestepsmatter.bali

しかし、辛抱強く愛情を注がれる中で、アミラは少しずつ殻を破り始めました。今では誰に対してもしっぽを振り、瞳を輝かせながら近づいていくといい、その痛みの陰に隠れていた美しい心が明らかになったと投稿主はつづっています。

あれほどの経験をしてなお、アミラは許すことを選び、再び人を信頼することを選びました。投稿主は「アミラは戦士です。決してあきらめませんでした」とし、今のアミラは単に生きているだけでなく、安全に、愛されながら、二度と傷つけられることなく、力強く生きていると綴っています。

コメント欄では

  • 「ありがとう!!!!!! いつまでも神のご加護がありますように」
  • 「優しい人たちに感謝します。神の慈しみがありますように、アーミン」

など、アミラを保護した人々への感謝や称賛の声が多数寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿をリサーチする中で心に残ったのは、脊椎骨折や大腿骨骨折、頭部外傷という深刻な怪我を負い、人間の心ない行為の犠牲になったとみられるアミラが、それでもなお人を信頼することを選び、しっぽを振って笑顔を見せるようになったという事実です。深く傷ついた心と体を抱えながらも、差し伸べられた手を拒まずに受け入れたアミラの姿には、生きようとする強さと、愛されることへの希望を感じずにはいられませんでした。もし道端で怪我をして動けなくなっている動物を見かけたときは、無理に自分だけで対処しようとせず、まず現地の動物保護団体や動物病院に連絡し、専門家の指示を仰ぐことを心がけてほしいと思います。今回の記事を通じて一番伝えたいのは、どれほど深い傷を負っても、寄り添い続ける存在がいれば、動物は再び人を信頼し、笑顔を取り戻せるということです。アミラのように声を上げられない命に気づき、手を差し伸べる人が一人でも増えることを願っています。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料