「高額療養費制度は、年収1000万円クラスの世帯だと使えないらしい」。そんな話を聞いたことがある人もいるかもしれません。会社の同僚や親戚から聞いた話を鵜呑みにして、いざ大きな手術や入院の場面で「うちは所得が高いから対象外だろう」と申請自体を諦めてしまう人も、実際には少なくないようです。結論から言えば、この制度に所得による利用制限は存在しません。ではなぜ、そうした誤解が広まっているのでしょうか。
この記事のポイント
- 高額療養費制度に年収による利用制限はありません。所得が高くても、必ず対象になります。
- 年収1000万円は5区分中2番目に高い所得区分に該当し、自己負担限度額は月16万7400円+αです。
- 「使えない」という誤解は、自己負担限度額そのものと、多数回該当・世帯合算といった別制度の適用条件が混同されて生まれたとみられます。
Check!
次のページでは年収1000万円ケースの具体的な試算結果を確認しましょう。所得区分別の自己負担限度額を先に確認しましたが、上位所得者に適用される自己負担上限額の計算式にあてはめ、実際の窓口負担額や軽減効果を詳しく確認していきましょう。