今月21日は敬老の日ですが、日本では長寿化が進むとともに働くシニア層も年々増えています。総務省統計局によると、65歳以上の年齢階級別就業率はいずれも過去最高になりました。65歳から69歳は53.6%で、およそ2人に1人が働いています。

ファイナンシャルプランナー(FP)として家計のご相談に数多く携わってきましたが「年金をもらいながら、無理のない範囲で働き続けたい」「社会とのつながりや生きがいを持ち続けたい」と希望されるシニアの方が非常に増えていると感じます。老後の充実したセカンドライフには、お金の安心だけでなく、自分に合った働き方を見つけることが欠かせません。

この記事では、年代ごとの就業率と、同じ年代の平均年金月額を並べて見ていきます。働きながら受け取るときの決まりもあわせて確認します。

1. 65歳以上の就業率は過去最高!65歳から69歳の「2人に1人」が働く時代

まず、総務省が示している就業率から見ていきます。

1.1 65歳から69歳は53.6%

総務省統計局の統計トピックスによると、2024年の65歳から69歳の就業率は53.6%です。10年前の2014年は40.1%でしたので、13.5ポイント上がっています。

およそ2人に1人が働いている計算になります。

1.2 70歳から74歳は35.1%、75歳以上は12.0%

70歳から74歳の就業率は35.1%で、2014年の24.0%から11.1ポイント上がりました。75歳以上は12.0%で、2014年は8.1%です。

総務省は、65歳以上の年齢階級別就業率はいずれも過去最高になったとしています。

1.3 65歳以上全体では25.7%

65歳以上をまとめた就業率は25.7%で、前年から0.5ポイント上がりました。2014年は20.8%です。

4人に1人を超える水準まで来ています。

65歳以上の就業率は、どの年代でも10年前を上回っています1/3

65歳以上の就業率は、どの年代でも10年前を上回っています

出所:総務省統計局「統計トピックスNo.146 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」をもとにLIMO編集部作成

2. 【年代別】働くシニア世代の「平均年金月額」はいくら?

次に、同じ年代が受け取っている年金の額を見ていきます。

2.1 65歳から69歳は15万1753円

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報」(令和6年度)によると、厚生年金の平均年金月額は65歳から69歳で15万1753円です。国民年金は6万1240円です。

就業率が53.6%と最も高い年代が、この額を受け取っていることになります。

2.2 70歳から74歳は14万7730円

70歳から74歳の厚生年金の平均月額は14万7730円で、65歳から69歳より4023円低くなっています。国民年金は6万339円です。

就業率は35.1%で、65歳から69歳より18.5ポイント下がります。

2.3 年金額と就業率は同じ方向に動いていない

75歳から79歳の厚生年金の平均月額は15万1377円、85歳から89歳は16万5486円で、年代が上がるほど高くなります。一方で就業率は下がっていきます。

2つの数字は別の調査によるものですので、この表から働く理由を読み取ることはできません。同じ年代を並べたときにどう見えるか、という表として見てください。

年代ごとの就業率と平均年金月額を並べたものです2/3

年代ごとの就業率と平均年金月額を並べたものです

出所:総務省統計局「統計トピックスNo.146」および厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」をもとにLIMO編集部作成

村岸 理美

65歳を過ぎても働く方が増えていますので、年金と賃金をあわせていくらになるかを先に見ておくと、働き方を決めやすくなります。