老後生活について考えるうえで、「自分の年金は世間よりも多い?少ない?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
将来受給できる年金額は現役時代の働き方によっても異なりますが、平均を知ることは、ご自身の立ち位置を把握する機会にもなります。
今回は、厚生労働省の最新データをもとに、60歳代から90歳以上までの国民年金・厚生年金の平均年金月額を1歳刻みで紹介します。
受給額別の分布もあわせて確認するため、ぜひ参考にしてください。
なお、年代別・全年齢の平均年金額と受給額別分布に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。本文中の引用部分は引用ブロックで示しています。
1. 【65歳以上のシニア】6割以上が預貯金を取り崩して生活
内閣府の「高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)」によると、65歳以上のシニアの61.2%が預貯金を取り崩して生活していることが示されています。
〈65歳以上・預貯金の取り崩し〉
- よくある:21.9%
- 時々ある:39.4%
- ほとんどない:25.3%
- 全くない:10.4%
また、最近では年金を受け取りながら働いて収入を得ている人も多く、65歳以上の就業率は25.7%にのぼります。年齢別に見ると、65〜69歳では53.6%、70〜74歳では35.1%の人が働いて収入を得ています。
しかし、そのような中でも日々の生活費をまかなえず、貯蓄を切り崩して対応している人が多いのが現状です。
これらのデータを踏まえると、「年金収入のみで生活している」という層は少数であることがうかがえるでしょう。
では、実際のシニアはどの程度年金を受け取っているのでしょうか。
次章では、60歳代〜90歳以上のシニアについて、年金受給額を1歳刻みで確認しましょう。
2. 【国民年金】ふつうの人の平均を1歳刻みでチェック
まずは、自営業者や専業主婦が受け取る「国民年金」について見ていきます。
厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均年金月額は、以下のとおりです。
2.1 60歳代・国民年金の平均年金月額
- 60歳:4万5186円
- 61歳:4万6371円
- 62歳:4万7784円
- 63歳:4万7258円
- 64歳:4万7896円
- 65歳:6万1240円
- 66歳:6万1369円
- 67歳:6万1345円
- 68歳:6万1293円
- 69歳:6万978円
※65歳未満の受給者は繰り上げ受給を選択した人
2.2 70歳代・国民年金の平均年金月額
- 70歳:6万1011円
- 71歳:6万770円
- 72歳:6万234円
- 73歳:6万32円
- 74歳:5万9813円
- 75歳:5万9659円
- 76歳:5万9555円
- 77歳:5万9349円
- 78歳:5万9124円
- 79歳:5万8676円
2.3 80歳代・国民年金の平均年金月額
- 80歳:5万8623円
- 81歳:5万8269円
- 82歳:5万8003円
- 83歳:5万7857円
- 84歳:5万9675円
- 85歳:5万9425円
- 86歳:5万9228円
- 87歳:5万9204円
- 88歳:5万8756円
- 89歳:5万8572円
2.4 90歳以上・国民年金の平均年金月額
- 90歳以上:5万5633円
一般的な年金受給開始年齢である65歳以上に着目すると、国民年金は5〜6万円台で推移していることが分かります。

