株価が1カ月で3割上がると、たいてい材料探しが始まる。だが数字を並べてみると、材料の前に業績の形そのものが変わっていた、という例も少なくない。自動車排ガス浄化触媒向け材料を主力とする第一稀元素化学工業(4082)は、2026年9月3日の終値が2,611円で前日比+5.5%。直近1カ月では3割超上げている。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
この記事のポイント
- 2026年3月期通期は営業利益34億円で前期比+52.4%、当期純利益は25億円と前期の3倍を超えた
- 2027年3月期1Qの営業利益は11億円。会社が減益を見込む通期計画に対し、進捗は計画ペースを大きく上回っている
- 中期経営計画は2032年3月期にROE11%以上を掲げるが、会社が本命に据える戦略分野の売上構成比はまだ動いていない