子どもが何人いようが、「大変さ」に変わりはありません。たしかに子ども3人は「量」的に大変ですがが、1人目は「大変さの質」が高いのです。慣れない育児に戸惑いは大きいですし、結局買うことになるのなら、1人目から購入しておけばよかったと思っています。

市販の離乳食も、子ども1人増えるごとに活用の頻度が増えました。プロが考えて作っているものですから、もっと活用しておけばよかったと今でも思います。

意識的に「自分の時間」を作ればよかった

1人目育児時代より、3人目育児の今の方が「自分の時間」をとっています。1人目育児時代は、「母親は自分の時間なんてなくて当たり前」という、古き価値観を真摯に守っていました。

たしかに生後半年までは、夜間2~3時間ごとに起きて細切れ睡眠なので、自分の時間はゼロになります。ただこれは「生後半年まで」と決め、それ以降は意識的、かつ効率的に自分の時間を確保すべきだったと後悔しています。

母親も父親と変わらない1人の人間ですから、「自分の時間」がなければゆとりが持てません。「自分の時間」をもつことで、家族という集団生活の中でも、ゆとりをもって過ごせるようになります。親がゆとりをもち、ありのままでいることが、子どもにとって最も良いことの一つになるでしょう。

1人目のときから、仕事と同じように、育児にも意識的かつ効率的に「休憩時間」を取り入れるべきでした。自分の好きな雑誌やテレビなどを見たり、ゆったりソファーでくつろぐ時間を作ればよかったと思います。

最も大切なのは?

この4つの中で最も大切なことは、「自分の時間を作る」ことだと思っています。便利グッズの使用、家事の回数や内容を減らす、一時保育の利用などで平日に自分時間を作り、休日は夫に育児を代わり自分の時間を作る。そうすれば育児にも夫婦関係にもプラスの影響を与えられるのではないでしょうか。

宮野 茉莉子