子供には数百円から数千円、毎月定額でお小遣いを渡すという家庭が多いのではないでしょうか。毎月定額制のメリットは、決められた金額の中で1カ月間やりくりする習慣をつけられることですね。

高校生などある程度分別がつくようになったら、たとえば1年分をまとめて渡すというのも金融リテラシーを高める一つの方法かもしれません。10万円なら10万円、一度にどんと渡して、「これを使うも増やすも自由。自分で考え、やりくりしなさい」と宣言するのです。

もし投資で増やしたいというのであれば、証券口座を開くなど一通りのことを教えてサポートをしましょう。親権者の同意があれば未成年でも口座が開ける証券会社があります(細かい条件については各証券会社に確認してください)。投資の方針については、質問に答える程度であまり口を出さず、自分で試行錯誤させるのもいいかもしれません。

どんなにお金の大切さを教えたとしても、実際に自分で実践してみなければ分からないこともあります。少し勇気が必要かもしれませんが、自分の子供を信じてこうしたお小遣いの渡し方を考えてみてもよさそうです。

おわりに

そもそもお金の大切さが分からなければ、お金を稼いだり増やしたりするための努力をしようという気が起きないでしょう。金融リテラシーを高めることは、子供の将来を豊かにすることにもつながるので、家族一丸となって取り組むことをおすすめします。お金の話を「卑しいこと」と思わずに、普段からお金を稼ぐことや投資という選択肢について会話をすることで、お金に興味を持ってもらうことから始めましょう。

LIMO編集部