老齢基礎年金は納めた月数で決まりますが、実際に何年納めた人が多いのかは意外と知られていません。
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」によると、国民年金の老齢年金受給権者3345万4617人の平均被保険者期間は405月でした。年数に直すと33年9か月です。
筆者はファイナンシャルプランナーとして家計相談やライフプラン設計に携わってきました。この記事では、被保険者期間の分布を確認していきましょう。
- 老齢年金受給権者3345万4617人の平均被保険者期間は405月、33年9か月
- 40年以上の人は506万648人で15.1%。35年以上まで広げると57.0%
- 被保険者期間には免除期間なども含まれ、納付済期間とは一致しない
1. 全体の受給権者は3345万人超!平均加入期間は「33年9か月」
まず、全体の水準から見ていきます。
1.1 受給権者は3345万人
厚生労働省の年報によると、国民年金の老齢年金受給権者は3345万4617人でした。その平均被保険者期間は405月です。
1年は12月ですので、405月は33年9か月にあたります。老齢基礎年金が満額になる480月、つまり40年には届いていません。
1.2 男女差は4年にとどまる
男女別に見ると、男子は1440万6115人で平均433月、女子は1904万8502人で平均385月でした。年数では男子が36年1か月、女子が32年1か月です。
差は48月で、ちょうど4年にあたります。厚生年金の平均被保険者期間では男女差が8年5か月ありましたので、国民年金では開きが小さくなっています。
2. 40年以上は15.1%にとどまる
次に、期間ごとの分布を確認します。
2.1 最も多いのは39年台
被保険者期間が40年以上の人は506万648人で、全体の15.1%でした。35年以上40年未満は1400万4720人で41.9%です。両方を合わせると1906万5368人となり、57.0%を占めます。
1年ごとの区分で最も多いのは39年以上40年未満の415万9882人で、12.4%にあたります。40年の手前に人数が集まっている形です。
2.2 5年未満はごくわずか
反対に、被保険者期間が5年未満の人は6万1347人で0.2%にとどまります。老齢基礎年金を受け取るには納付済期間と免除期間などを合算した期間が10年以上必要ですので、極端に短い層は限られます。
大多数は30年以上の期間を持っています。ただし、その期間がすべて保険料を納めた期間とは限りません。
被保険者期間が40年あっても、満額とは限りません。相談では、この2つを同じものだと思っていた方によくお会いします。
