乳製品・卵にかける食費の平均はいくらなのでしょうか。卵や牛乳、ヨーグルト、チーズ。冷蔵庫に常備している家庭が多いこれらの食品は、家計調査では「乳卵類」というひとつの分類にまとめられています。

1か月にどれくらいの支出があるのか、年代によってどう違うのか、そして食費をどう節約すればよいのか。家計調査のデータから確認していきましょう。

乳製品・卵の食費、年代別の違いと節約のポイント
  • 1世帯あたりの「乳卵類」の平均支出金額は1か月3534円
  • 子育て世代の40代が最多で月4114円
  • 値上げが続く卵や牛乳は賢く使い切る工夫が必要

1. 乳製品・卵(乳卵類)の食費は平均月3534円

統計局が発表している「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」「<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2025年調査)によると、1世帯あたりの「乳卵類」に対する平均支出金額は、1か月あたり3534円という結果になりました。

年間にすると約4万2400円です。

「乳卵類」には、鶏卵のほか、牛乳、粉ミルク、ヨーグルト、バター、チーズなどの乳製品が含まれます。日々の食事に欠かせない食材が集まった分類といえます。

2. 年代別では40代が最多の4114円

世帯主の年齢別の結果は以下のとおりです。

  • 29歳以下:1077円
  • 30~39歳:2997円
  • 40~49歳:4114円
  • 50~59歳:3491円
  • 60~69歳:3761円
  • 70歳以上:3796円

支出金額が最も多いのが40~49歳で、最も少ない29歳以下の世帯の約3.8倍にものぼります。

29歳以下の1077円という金額は、他の年代と比べて際立って低くなっています。30~39歳の2997円と比べても3分の1程度です。

3. 年代差が生まれる背景

年齢が上がるにつれて支出金額が増える傾向があり、特に、子育て世代や高齢者世帯で乳卵類の消費が多いといえそうです。

29歳以下で支出が少ない理由としては、いくつかの要因が考えられます。

まず、単身世帯の割合が高いことです。この調査は総世帯を対象としているため、一人暮らしの世帯も含まれます。世帯人員が少なければ、購入量も自然に少なくなります。

次に、外食や中食の比率が高いことです。家庭で調理する機会が少なければ、卵や牛乳を買う頻度も下がります。

40代で支出がピークを迎えるのは、育ち盛りの子どもがいる世帯が多いためと考えられます。牛乳やヨーグルトは成長期の子どもの食生活で消費量が多くなる食品です。

そして60代以降で再び増えるのは、健康を意識してたんぱく質やカルシウムの摂取を心がける人が増えることが背景にあるかもしれません。

4. 卵の価格変動と家計への影響

乳卵類のなかでも、価格の変動が話題になりやすいのが卵です。

卵は長らく「物価の優等生」と呼ばれ、価格が安定している食品の代表格でした。しかし近年は、飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの発生によって、価格が大きく動く場面が増えています。

牛乳や乳製品も、原料乳価格の改定によって値上げされることがあります。

こうした食品は、価格が上がっても買い控えが難しい性質を持ちます。毎日の食卓に組み込まれており、代替品を見つけにくいためです。

月3534円という支出が1割上がれば、年間で約4200円の増加。数字としては小さく見えますが、他の食品も同時に値上がりすれば、食費全体では大きな差になります。

5. 乳製品・卵の食費を節約するには

節約というより、無駄をなくすという視点で考えると取り組みやすくなります。

  • 卵は10個パックと6個パックで単価を比べる
  • 牛乳は消費ペースに合った容量を選ぶ
  • ヨーグルトは大容量タイプと個食タイプの単価を比較する
  • 消費期限を意識して、使い切れる量だけ買う

乳製品は消費期限が短いものが多く、買いすぎると廃棄につながります。安いからとまとめ買いしても、使い切れなければ結果的に割高です。

自分の世帯の年代の平均と比べて、極端に多い場合は購入頻度や単価を確認してみるとよいでしょう。

6. 「乳卵類」という分類の使いにくさ

家計調査を自分の家計と比べるとき、少し戸惑うのがこの「乳卵類」という分類です。

卵と牛乳とチーズが同じ枠に入っているため、「うちは卵をよく買う」「牛乳はあまり飲まない」といった個別の傾向が見えにくくなります。

一方で、この分類にはたんぱく質とカルシウムの供給源がまとまっているという見方もできます。栄養面から家計を眺めるなら、肉類・魚介類・乳卵類・豆類を合わせた「たんぱく質系の支出」として捉えると、食生活のバランスが見えてきます。

月3534円という数字は、食費全体のなかでは5%前後の位置づけです。単体で節約を考えるより、食費全体の配分を見直すなかで位置づけるほうが現実的でしょう。

7. よくある質問

7.1 乳製品・卵(乳卵類)の食費の平均はいくらですか?

総務省統計局の家計調査(2025年・令和7年)によると、1世帯あたりの「乳卵類」への平均支出金額は1か月3534円です。年間では約4万2400円になります。

7.2 乳製品・卵の食費は年代によってどのくらい違いますか?

世帯主の年齢階級別に見ると、最も多いのは40~49歳の4114円、最も少ないのは29歳以下の1077円で、約3.8倍の差があります。

7.3 乳製品・卵の食費を節約するにはどうすればよいですか?

卵は10個パックと6個パックの単価を比べる、牛乳は消費ペースに合った容量を選ぶ、ヨーグルトは大容量タイプと個食タイプの単価を比較する、消費期限を意識して使い切れる量だけ買う、といった工夫が有効です。乳製品は消費期限が短いものが多く、まとめ買いで安く見えても使い切れなければ結果的に割高になります。

8. まとめにかえて

今回は、家計調査から乳製品・卵(乳卵類)への食費を確認しました。

  • 1世帯あたりの平均支出金額は1か月3534円
  • 年代別で最多は40~49歳の4114円
  • 最少は29歳以下の1077円で、40代とは約3.8倍の差

同じ食材でも、世帯の構成や生活スタイルによって支出は大きく変わります。自分の年代の平均を物差しに、家計を眺めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMO編集部