洗剤やティッシュといった日用品から、テーブルや収納家具、冷蔵庫や洗濯機まで。「家具・家事用品」は、毎月コンスタントに出ていくものと、数年に一度まとまって出ていくものが混ざった、少し特殊な費目です。
家計簿をつけていても「今月は家電を買ったから多め」と例外扱いにしがちで、平均像がつかみにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、総務省統計局の家計調査から、二人以上の世帯が家具・家事用品にいくら使っているのかを見ていきます。
- 二人以上世帯の家具・日用品費は月平均1万3068円
- 冷蔵庫などの大きな家電代は月平均換算で4424円
- 世帯人数が増えるほど日用品など消耗品の割合が上昇
1. 二人以上世帯の消費支出は月31万4001円
まずは家計全体の規模を確認しましょう。
総務省統計局が公表した「家計調査報告 家計収支編」によると、二人以上の世帯の消費支出は、1世帯当たり1か月平均31万4001円という結果になりました。
年間にすると約377万円。食費、住居費、光熱費、教育費、レジャー費など、生活に必要なあらゆる支出を合計した金額です。
この31万4001円という数字を分母として、家具・家事用品がどのくらいの割合を占めるのかを見ていきます。
2. 「家具・家事用品」の支出は月1万3068円
同調査によると、「家具・家事用品」の消費支出は1万3068円でした。
消費支出全体31万4001円に対する比率は約4.2%。食費や住居費と比べれば小さな割合ですが、月1万円を超える支出が毎月あると考えると、年間では約15万7000円になります。
「家具・家事用品」という費目には、次のようなものが含まれます。
- 家庭用耐久財(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テーブル、ベッドなど)
- 室内装備・装飾品(照明器具、カーテンなど)
- 寝具類
- 家事雑貨(食器、調理器具など)
- 家事用消耗品(洗剤、ティッシュ、ラップなど)
- 家事サービス
日用品からしっかりした家具・家電まで幅広く含まれるため、「今月は何も買っていないつもり」でも積み上がっていく費目といえます。
3. 家電などの「家庭用耐久財」は月4424円
このうち、家電や家具といった「家庭用耐久財」の消費支出は4424円でした。
家具・家事用品全体の1万3068円に占める割合は約34%。残りの約3分の2は、洗剤やティッシュなどの消耗品、食器や調理器具、寝具といった、比較的単価の低いものが積み重なった金額ということになります。
なお、4424円という数字は「毎月4424円分の家電を買っている」という意味ではありません。冷蔵庫を買った月は10万円を超え、何も買わない月はゼロ。それを世帯全体で平均した結果が月4424円です。
年額に換算すると約5万3000円。5年で約26万円、10年で約53万円が家電・家具の買い替えに回っている計算になります。
4. 家具・家事用品費とどう付き合うか
この費目の難しさは、「毎月の変動費」と「数年に一度の特別支出」が同居している点にあります。
そこでおすすめしたいのが、この2つを分けて管理する方法です。
- 家事用消耗品・雑貨:月々の予算枠を決めて管理する(月8000円程度が平均的な水準)
- 家電・家具:買い替え用の積立として月4000~5000円を別枠で確保する
こうしておけば、冷蔵庫が突然壊れたときも家計が大きく揺らぎません。家電には寿命があり、10年前後で更新時期が来るものが多いため、「いつか必ず来る支出」として先に備えておくのが合理的です。
また、消耗品はまとめ買いで単価を下げやすい一方、買いすぎて使いきれないケースもあります。ストックの置き場所を決めて「その範囲に収まる量だけ買う」というルールにすると、支出と在庫の両方を抑えられます。
5. 世帯人数によって変わる日用品費
家計調査の1万3068円という数字は、あくまで「二人以上の世帯」の平均です。世帯人数が増えれば、日用品の消費量も比例して増えていきます。
洗剤やトイレットペーパー、ティッシュといった消耗品は、人数にほぼ比例して減っていく性質のものです。3人家族と5人家族では、同じ生活スタイルでも消耗品費に明確な差が出ます。
一方で、家具や家電といった耐久財は必ずしも人数に比例しません。冷蔵庫は容量が大きくなる程度で、台数が増えるわけではないからです。テレビや洗濯機も同様でしょう。
つまり世帯人数が増えるほど、家具・家事用品費に占める「消耗品の比率」が高まっていきます。人数の多い世帯では、消耗品のまとめ買いや詰め替え品の活用が、そのまま節約効果につながりやすいということです。
6. まとめにかえて
今回は、総務省統計局の家計調査から「家具・家事用品」の支出を確認しました。
- 二人以上の世帯の消費支出は月31万4001円
- 「家具・家事用品」は1万3068円(消費支出の約4.2%)
- そのうち家電などの「家庭用耐久財」は4424円
自分の家計と比べてみて、平均より多いか少ないか。まずはその把握から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
LIMO編集部