毎月の水道代、一人暮らしの平均と比べて高いのか安いのか。電気やガスと違って2か月に一度の請求であることも多く、実感がつかみにくい費目です。

統計局の家計調査から、一人暮らし(単身世帯)と総世帯、それぞれの上下水道料を確認していきましょう。

一人暮らしの水道代はいくら?
  • 一人暮らし(単身世帯)の「上下水道料」平均は1か月2136円
  • 単身世帯の年代別で最少は34歳以下の1341円
  • 60歳以上は2468円で、34歳以下との差は約1.8倍

1. 一人暮らしの水道代の平均は月2136円

統計局が発表している「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」(2025年調査)によると、一人暮らし(単身世帯)1世帯あたりの「上下水道料」に対する平均支出金額は、1か月あたり2136円という結果になりました。

年間にすると約2万5600円です。

なお、水道料金は2か月に一度まとめて請求される地域が多いため、実際の支払いは2か月分で4300円前後というイメージになります。

2. 単身世帯の年代別では34歳以下が最少

単身世帯を年代別にみると、上下水道料の平均支出額は以下のとおりです。

  • 34歳以下:1341円
  • 35~59歳:2110円
  • 60歳以上:2468円
  • (うち65歳以上:2484円)

34歳以下の一人暮らしは、他の年代と比べて水道代が少ない傾向があります。60歳以上との差は約1127円で、34歳以下を1とすると60歳以上は約1.8倍にあたります。

一人暮らしの実際の水道代は、住んでいる地域、住居の設備、生活スタイルによって変わるため、上記はあくまで平均的な目安です。

3. 総世帯でみると平均は月3941円

ここでいう「総世帯」とは、一人暮らしの世帯だけでなく、2人以上の世帯も含めたすべての世帯を指します。同じ家計調査の「総世帯 詳細結果表」(2025年調査)によると、総世帯1世帯あたりの上下水道料の平均支出金額は1か月3941円でした。

世帯主の年齢別の結果は以下のとおりです。

  • 29歳以下:1531円
  • 30~39歳:3327円
  • 40~49歳:4828円
  • 50~59歳:4236円
  • 60~69歳:4275円
  • 70歳以上:3883円

30歳以上の世帯で支出が多くなる傾向があり、一番少ない29歳以下と一番多い40歳~49歳では約3倍程度の差があります。

ここで注意したいのは、この「29歳以下」は総世帯(一人暮らしも2人以上の世帯も含む)における世帯主の年齢別の平均であり、一人暮らしだけの平均ではない点です。実際、単身世帯の34歳以下の平均は1341円で、総世帯の29歳以下(1531円)とは対象範囲が異なります。一人暮らしの水道代の目安としては、単身世帯のデータのほうがより実態に近い数字といえます。

4. なぜ40代がピークになるのか

総世帯でみて40~49歳で4828円とピークを迎えるのは、世帯人員が最も多くなる時期だからと考えられます。

水道の使用量は、人数にほぼ比例します。入浴、洗濯、炊事、トイレ。いずれも人数分だけ回数が増えます。

子どもが成長すれば、シャワーの時間も洗濯物の量も増えます。部活動をしていれば洗濯の回数はさらに多くなるでしょう。

50代以降で緩やかに下がり、70歳以上で3883円まで戻るのは、子どもの独立によって世帯人員が減っていくためと見られます。

一方、単身世帯では60歳以上のほうが34歳以下よりも上下水道料が高くなっています。世帯人員はどちらも1人なので、使用量そのものよりも、持ち家率や住居の設備、入浴習慣の違いなどが影響している可能性がありますが、家計調査のデータからその要因までは特定できません。

5. 水道代を見直すには

水道代は、使用量と基本料金で決まります。基本料金は契約している水道メーターの口径によって変わるため、日常的に調整できるのは使用量の部分です。

一人暮らしであっても、家庭での水の使われ方は風呂、トイレ、炊事、洗濯の4つで大半を占めるとされます。効果が出やすいのはこの4か所です。

  • シャワーの時間を短くする、節水シャワーヘッドに替える
  • 風呂の残り湯を洗濯に使う
  • 洗濯はまとめて回し、回数を減らす
  • 食器洗いは流しっぱなしにせず、ためて洗う
  • トイレの大小レバーを使い分ける

節水シャワーヘッドは数千円で購入でき、使用量を3割前後減らせる製品もあります。人数の多い世帯ほど効果が大きくなりますが、一人暮らしでも入浴時間が長い場合は効果を感じやすいでしょう。

なお、水道料金の単価や体系は自治体によって大きく異なります。同じ使用量でも地域によって請求額が変わるため、具体的な料金体系についてはお住まいの自治体の水道局にご確認ください。

6. 検針票を「使用量」で見る習慣を

支出額だけを見ていると、値上げによる増加なのか、使いすぎによる増加なのかが判断できません。

検針票には、必ず使用水量(立方メートル)が記載されています。この数字を前年の同じ時期と比べてみると、自分の使い方が変わったのかどうかがわかります。

使用量が変わっていないのに金額が上がっているなら、それは料金改定によるものです。この場合、節水では対応しきれません。

逆に使用量が増えているなら、生活の変化か、あるいは漏水の可能性もあります。一人暮らしで誰も使っていない時間にメーターが回っていないか、確認してみるとよいでしょう。

7. よくある質問

7.1 一人暮らしの水道代の平均はいくらですか?

総務省「家計調査」(2025年)によると、一人暮らし(単身世帯)の上下水道料の平均は1か月2136円です。年代別では34歳以下が1341円、60歳以上は2468円でした。

7.2 水道代は何によって決まりますか?

基本料金と使用量の合計で決まります。基本料金は契約している水道メーターの口径によって変わり、使用量は入浴・洗濯・炊事・トイレなどの使い方によって変わります。

7.3 水道代が高いと感じたら何を確認すればいいですか?

検針票に記載されている使用水量(立方メートル)を、前年の同じ時期と比較してみましょう。使用量が変わらず金額だけ上がっている場合は、料金改定が理由と考えられます。

8. まとめにかえて

今回は、家計調査から一人暮らし(単身世帯)と総世帯、それぞれの上下水道料の支出を確認しました。

  • 一人暮らし(単身世帯)の平均支出額は1か月2136円
  • 単身世帯の年代別で最少は34歳以下の1341円、最多は60歳以上の2468円
  • 総世帯全体でみると平均は1か月3941円

自分の年代や世帯の状況と比べてみることが、家計を見直す第一歩になります。

参考資料

LIMO編集部