高校・中学受験生のいるご家庭のパパママは、受験までいよいよ半年を切ってソワソワしているのでは?「子供が将来安定した生活を送れるかどうかは、親がどう教育にするか?どんな学校に行くか?にかかっているんだ!」と鼻息の荒いパパママ、いませんか?

子供も親のいうことを素直に聞いて、大人顔負けなハードな塾のスケジュールもこなして「うちの子はなんでもいうことを聞くわ」と自慢の子供…。もしかしたら「教育虐待」になっているかも⁈「虐待」というと、殴った蹴ったという暴力的なことが取りざたされますが、激しく叱責する、子供がモノいえぬ圧力をかける「静かな虐待」もあるのです。

いい子ほど危ない?親のいうことを聞きすぎる子供ってどうなの?

子どもは親のいうことを素直に聞いて、いい学校に行く努力をして、無事合格した…。でもちょっと待ってください。子供は親の敷いたレールに本当に「同意」しているのでしょうか?「教育ママ」という言葉が昔ありましたが、今は夫婦で家事を分担するようになり、子どもの教育に関してもパパが一生懸命教える、いわば「教育パパ」が増えているそうです。

熱心になりすぎるがあまり、いい成績が取れないと叱り過ぎてしまったり、「どうしてこんな問題も分からないんだ!」と怒鳴ってしまったり…。威圧されることで、子供は「怖いから」「親に嫌われたくないから」という理由でいうことを聞くようになります。思春期なのにもかかわらず、反抗する気力をなくすパターンもあります。

どうして子供は親のいうことに聞き従うのでしょうか?

知り合いのお子さんで、パパが中学受験を厳しく指導して、無事私立中学入学した子がいました。しかし、その子は1学年100人いる厳しい運動部の中で万年3軍のポジションで、クラスでもなじめなかったそうです。学校から「お子さんは当校の学風は合わないのでは?」三下り半を突き出され、公立の中学校に戻ってきました。

でもバツが悪いので学区外の中学への転校でした。そのうちのママがいうには、ママ友パパ友との付き合いが深く、そこの雰囲気上、中学受験をしなくてはならない感じになっていたということ。さらにはパパが怖くて子供はいうことを聞くしかなかったということ、です。

親子の共依存の一因に「親の自己肯定感が低さ」がある