年金は原則65歳から受け取れますが、実際にいくらもらえるのかは人によって差が出ます。自分の年齢の人たちが平均でどのくらい受け取っているのかは、目安として知っておきたいところです。

2026年度の年金額は、前年度から国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%引き上げられました。国民年金の満額は月7万608円です。

この記事では、2026年度の年金額を確認したうえで、60歳から89歳までの各年齢の平均月額を厚生年金・国民年金それぞれ一覧で見ていきます。

ココがポイント
  • 2026年度は基礎年金1.9%・報酬比例部分2.0%の引き上げ。反映は6月支給分から
  • 65歳以降の平均月額は、厚生年金が14万〜16万円台、国民年金が5万8000〜6万円台でほぼ横ばい
  • 同じ65歳でも、ライフコース別では月6万1771円から17万6793円まで開く

なお、年金の平均受給額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。

【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

1. 2026年度の年金額はいくらか

公的年金の受給額は、物価や賃金の動向を踏まえて年度ごとに見直されます。まず今年度の水準を確認します。

1.1 国民年金の満額は月7万608円

2026年度の年金額は、前年度から国民年金(基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%引き上げられました。

金額でみると、国民年金の老齢基礎年金は満額1人分で月7万608円、前年度から1300円の増額です。厚生年金は夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額で月23万7279円、4495円の増額になりました。

なお昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月7万408円です。厚生年金の標準的な年金額は、男性の平均的な収入(平均標準報酬45万5000円、賞与含む月額換算)で40年間就業した場合の給付水準を指します。

1.2 反映されるのは6月支給分から

公的年金は偶数月の15日に、前月までの2カ月分がまとめて支給されます。15日が土曜・日曜・祝日にあたる場合は直前の平日に前倒しされます。

そのため今年度の改定率は、6月に支給される2026年4月分・5月分の年金から適用されています。4月に通知が届いても、実際に振込額が変わるのは6月からということです。

2. 60歳から89歳までの平均月額

ここからは、いまのシニア世代が実際にどのくらい受け取っているかを見ていきます。厚生年金の月額には、国民年金(老齢基礎年金)の部分が含まれます。

2.1 60歳代は65歳を境に大きく変わる

60歳代の厚生年金の平均月額は、60歳が9万9664円、61歳が10万4455円、62歳が10万9323円、63歳が6万8758円、64歳が8万3901円です。ここから65歳で14万9862円へ跳ね上がり、66歳15万2378円、67歳15万2356円、68歳15万2709円、69歳15万1284円と続きます。

国民年金も同じ形で、60歳4万5186円から64歳4万7896円までに対し、65歳は6万1240円です。69歳まで6万円台が続きます。

65歳未満が低いのは、繰上げ受給を選んだ方や、特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分だけを受け取っている方の金額が含まれるためです。繰上げ受給は1カ月あたり0.4%減額され、一度決まった減額率は生涯変わりません。

2.2 70歳代・80歳代はゆるやかに上がっていく

70歳代の厚生年金は、70歳15万455円から79歳15万3115円までの14万〜15万円台です。国民年金は70歳6万1011円から79歳5万8676円で、年齢が上がるにつれて少しずつ下がります。

80歳代の厚生年金は80歳15万3729円から89歳16万6767円へと、年齢が上がるほど高くなります。国民年金は5万8000円台から5万9000円台の間で推移します。

どの年代も平均月額に大きな年齢差はありません。ただしこれはあくまで各年齢の平均で、実際の受給額は現役時代の加入状況によって人それぞれです。

この点について、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引用しておきます。

グラフの受給額分布からもわかるように、受給額は「月額1万円未満」から「30万円以上」まで非常に幅広く、個人差が大きいことがうかがえます。

出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

65歳の段差を除けば、60歳代後半から80歳代までほぼ横ばいで推移しています1/3

65歳の段差を除けば、60歳代後半から80歳代までほぼ横ばいで推移しています

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

中本 智恵

年齢別に並べると横ばいに見えますが、これは平均を取っているからです。同じ65歳のなかにどれだけの幅があるのかは、次のライフコース別の数字を見ると分かります。