続いては、働き盛りである30~40代の状況をチェックしてみましょう。2019年3月にSMBCコンシューマーファイナンスが30~49歳の男女に実施した、「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」をもとにみていきます。
この調査の結果では、23.1%の人が「貯蓄が0万円(貯蓄ができていない)」と回答しています。30~40代のうち、約5人に1人は貯蓄ゼロであることが分かりました。
さらに、貯蓄が「1万円~50万円以下」に当てはまる人は24.6%となっており、先ほどの「0万円」と合わせると47.7%と約半数となっています。30~40代の5割ほどが貯蓄100万円以下と聞くと、驚く方もいるかもしれません。
でも「2人以上の世帯で貯蓄1000万円」は意外にいる
働き盛りの世代で貯蓄がない人もいるからといって、「じゃあ、うちになくても当然ね」と考えるのは早計です。実は、年収や年代に関わらず、多額の貯蓄をしている人もたくさんいるのです。
では、貯金額の分布はどのようになっているのでしょうか。上述の金融広報中央委員会の「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」から、「金融商品保有額のレンジごとの比率」(金融資産を保有していない世帯を含む)をみてみましょう。