知るぽると(金融広報中央委員会:事務局 日本銀行情報サービス局内)が実施した「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」の調査から、年収と貯金がどのように関わっているのかをみてみましょう。
「金融資産なし世帯」を「預貯金以外の金融商品や運用または将来の備えを保有しない世帯」と定義した場合、「年間年収1000~1200万円かつ2人以上世帯」のうち、金融資産を持たない世帯は7.3%も存在していることが分かりました。また、1200万円以上では3.8%となっています。収入が上がると、つい贅沢な生活をしてしまいがち。高収入だからといって、必ずしも金融資産があるとは限らないということなのでしょう。
あわせて、それ以下の年収の場合もみてみましょう。それぞれの年収のうち、金融資産なし世帯の割合は以下の通りです。
未収入:33.3%
300万円未満:34.8%
300~500万円未満:19.4%
500~750万円未満:12.6%
750~1000万円未満:9.6%
※「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有していてもそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。