ある年の9月の話です。大学受験を控えた高校3年生のK君が、担任の先生に言いました。「先生、大学に進学するつもりでしたが、金銭的に難しいので就職することにしました」

学費が免除される非課税世帯というわけでもなく、学校指定の学用品や、部活で必要なユニフォーム類もすべて新品でそろえていたK君。担任の先生が見る限り、彼の家にお金がないというイメージはありませんでした。しかしK君が言うには「大学受験から入学にかかる、100万円とも200万円ともいわれるお金を、払うだけの貯えが家にはないと親に言われた」とのこと。

このように、収入は普通にあるのに、貯えがないという家庭は意外に多いようです。なかには、年収1000万円なのに貯えゼロ…なんて人も。そこで今回は、「年収と貯金の関係性」についてみていくことにしましょう。

「年収」と「貯えゼロの割合」の関係は?