永遠の愛を誓い合ったはずの二人ですが、今の夫婦関係はいかがでしょうか。今でも二人で仲良く食事に出かける人がいれば、会話が減ってきてしまったという人もいるでしょう。テレビ番組では夫への不満で盛り上がっている街中の声が特集されていることがあります。

しかし、テレビは面白いところだけを切り取って、脚色が加えられていることがあるでしょう。そこで、世界第2位総合出版社の日本法人「ハーパーコリンズ・ジャパン」とシニア女性誌部数No.1のハルメクを発行する「株式会社ハルメク」が共同で実施した夫婦関係に関するアンケート結果をご紹介します。50~79歳の女性249名を対象とした本音が分かる調査です。

夫の平均点は74.7点でセックスやスキンシップに不満

もし、夫に点数を付けるなら、何点でしょうか。実は、その質問に対して多く女性が高得点を付けています。平均点は100点満点中74.7点で、80点以上が57.6%もいました。さらに、100点満点が6.5%います。予想より高い点数なのではないでしょうか。時には、夫への不満を言いますが、本音の部分でいうと満足している女性が多いことが伺えます。それでは、具体的にどこに満足しているのか掘り下げてみます。

最も満足していることは、「知性」と「経済力」で81.5%にも及んでいます。続いて、「お金の使い方(73.4%)」「生活態度・マナー(70.7%)」「言葉づかい(69.0%)」が挙げられています。一緒に暮らすパートナーとして大切なことが並んでいますね。知性や経済力は、「尊敬」に値するかもしれません。一人の人間として尊敬できるか、というのは愛し続けられるかどうかの一つのポイントになるでしょう。

一方で、もちろん不満もあります。最も不満が多いのが「性(セックスやスキンシップ)の相性」で満足している人は57.1%です。その他、「行動力(62.0%)」「人とのコミュニケーション(62.5%)」と続きます。妻を中心とした多くの人とのコミュニケーションの取り方に不満があるようです。比較的、女性の方が社交的だというので、「もっとこうすれば良いのに…」と指摘したくなることがあるのかもしれません。

とはいえ、夫の平均点は74.7点と決して低くはありません。妻にとって欠かせない存在なのでしょう。さて、50~79歳の女性は夫をどんな存在だと答えたと思いますか。その答えは意外なものでした。

自分にとって夫は「同志」や「同居人」

自分にとって夫は「同志」と答えた割合は37.5%に及び、最も多い回答になっています。続いて「同居人(27.7%)」「家庭のスポンサー(8.7%)」「恋人(4.9%)」「友人(4.3%)」と続くので、圧倒的に「同志」や「同居人」と感じている人が多いことが分かります。

長年連れ添ってきて、苦労することも多い子育てをやりきった世代なので「同志」と感じるのかもしれません。「同居人」は少し冷たい印象を受けますが、「本当は夫にどんな存在であって欲しいか」という質問で、「同志(45.1%)」「恋人(14.1%)」に続いて「同居人(13.6%)」が選ばれているので、あながち理想とずれていないことが分かります。

「夫がどんな存在か」という質問に対する回答と「本当は夫にどんな存在であって欲しいか」という質問の回答が異なる割合は、全体の34.8%です。多くの人が、理想通りの関係を築けていると感じています。それでは、多くの女性は生まれ変わっても夫と結婚したいと思っているのでしょうか。現実味のある結果となっています。

生まれ変わっても夫と結婚したい46.7%