手続きが面倒そうだという理由で、受け取れるはずのお金をそのままにしている人がいます。
基礎年金を受け取っている人のうち、年金等の収入や所得の合計額が一定の基準以下になる人には「年金生活者支援給付金」が用意されています。2026年度の給付基準額は月5620円で、請求そのものは届いた書類を返送するだけで終わります。
本記事では、年金生活者支援給付金の請求手続きの流れと、老齢・障害・遺族それぞれの支給要件、2026年度の給付基準額を解説します。
なお、年金生活者支援給付金の手続きや支給要件、公的年金の平均受給額については、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 対象と判断されると請求書が届き、必要事項を記入して返送すれば手続きは完了します
- 請求書は、これから受給を始める人には年金請求書に同封され、すでに受給中の人にははがき型で届きます
- 2026年度の給付基準額は月5620円で、障害等級1級だけが月7025円です
1. 年金生活者支援給付金の請求手続きは?書類に記入して返送するだけ
年金生活者支援給付金は、要件を満たしても自動で年金に上乗せされるわけではありません。ただし手続きそのものは複雑ではありません。
流れを、LIMOの記事「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
支給対象と判断された方には、日本年金機構から請求に関する書類が送付されます。基本的には、その書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きは完了します。これから老齢年金の受給を開始する方には、受給が始まる3カ月前に届く「年金請求書(事前送付用)」に「年金生活者支援給付金請求書」が同封され(緑色の封筒)、すでに年金を受給中の方にはハガキ形式の請求書が届きます(薄緑色の封筒)。
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
いつ振り込まれるのかという支給日のスケジュールについても、「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」で確認できます。
2. 年金生活者支援給付金の対象は?老齢・障害・遺族で要件が分かれる
年金生活者支援給付金は、基礎年金を受給している人の年金等の収入や所得の合計額が一定の基準を下回るときに受け取れるお金です。
受け取っている基礎年金の種類ごとに3つに分かれ、要件もそれぞれ別に定められています。順に見ていきましょう。
2.1 老齢年金生活者支援給付金は世帯全員が住民税非課税であることが必要
老齢年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下(※2)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される
2.2 障害年金生活者支援給付金の所得上限は前年479万4000円
障害年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。老齢のような世帯全員の非課税という条件は含まれていません。
- 障害基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 障害年金等の非課税収入は除く
2.3 遺族年金生活者支援給付金は本人の所得だけを見る
遺族年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。
- 遺族基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
3. 年金生活者支援給付金の2026年度の給付基準額は月5620円
給付金の金額は、物価の動きに応じて年度ごとに見直されます。2026年度は前年度より+3.2%の増額改定となり、6月に支給される4月分から新しい率が適用されました。
- 老齢年金生活者支援給付金(基準額):5620円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金:5620円
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
障害等級1級だけが月7025円と高く設定されており、それ以外は月5620円で並びます。このうち上の額を基準額として実際の給付額を計算するのは老齢だけで、障害と遺族は定額です。
3.1 年金生活者支援給付金の土台になる年金の平均月額は?
上乗せされる側の公的年金は、加入状況によって金額が変わります。平均的な水準を、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説






