8月15日に振り込まれた年金額を確認して、思っていたより少ないと感じた人もいるかもしれません。
公的年金等の収入金額やその他の所得が一定の基準に満たない場合には、年金に上乗せして受け取れる「年金生活者支援給付金」が用意されています。老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれに給付金が設けられており、2カ月に一度、年金と一緒に支給されます。
本記事では、年金生活者支援給付金の2026年度の給付額と、老齢・障害・遺族それぞれの対象者、そして請求手続きの流れを解説します。
なお、年金生活者支援給付金の給付額や支給要件、公的年金の平均受給額については、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 2026年度の年金生活者支援給付金は前年度から3.2%引き上げられ、6月の支給分から新しい額が適用されました
- 給付額は老齢が月5620円、障害等級1級は月7025円と、種類によって違います
- 3種類とも前年の所得が判定に関わり、受け取るには請求手続きが必要です
1. 年金生活者支援給付金の2026年度の給付額は?3.2%引き上げで月5620円
年金生活者支援給付金は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定の基準に満たない場合に受け取れるお金です。
給付額は公的年金と同じく、年度ごとに見直しがおこなわれます。2026年度は前年度より+3.2%の引き上げが決まっており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されました。
1.1 年金生活者支援給付金の給付額は老齢5620円・障害等級1級7025円
各給付金の2026年度の月額は次のとおりです。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5620円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5620円
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
このうち老齢年金生活者支援給付金だけは、上の額を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。
1.2 年金生活者支援給付金が上乗せされる年金は人によって差が大きい
上乗せされる側の公的年金は、これまでの加入状況によって金額が変わります。平均的な水準を、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
2. 年金生活者支援給付金の対象になるのはどんな人?3種類それぞれに要件
老齢、障害、遺族と3種類ある年金生活者支援給付金には、それぞれ別の支給要件が定められています。
ひとつずつ見ていきましょう。
2.1 老齢年金生活者支援給付金は世帯全員が住民税非課税かどうかで決まる
老齢年金生活者支援給付金の対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれた方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれた方は80万6700円以下(※2)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される
2.2 障害年金生活者支援給付金は前年所得479万4000円以下が目安
障害年金生活者支援給付金の対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。
- 障害基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 障害年金等の非課税収入は除く
2.3 遺族年金生活者支援給付金も世帯の非課税要件を問わない
遺族年金生活者支援給付金の対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。老齢と違い、障害と遺族には世帯全員が非課税であるという条件がありません。
- 遺族基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
3種類のいずれも、前年の所得額が支給要件に関わってきます。
3. 年金生活者支援給付金の請求手続きは?届いた書類を返送すれば完了
年金生活者支援給付金は、受給要件を満たしたからといって自動で支給されるわけではありません。受け取るには請求手続きが要ります。
その流れを、LIMOの記事「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
支給対象と判断された方には、日本年金機構から請求に関する書類が送付されます。基本的には、その書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きは完了します。これから老齢年金の受給を開始する方には、受給が始まる3カ月前に届く「年金請求書(事前送付用)」に「年金生活者支援給付金請求書」が同封され(緑色の封筒)、すでに年金を受給中の方にはハガキ形式の請求書が届きます(薄緑色の封筒)。
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
振込がいつになるのかという支給日のスケジュールについても、「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」で確認できます。






