年収1000万円以上あれば、将来も安心!とは言い切れない厳しい現実があります。金融広報中央委員会(知るぽると)の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」を参照してみましょう。

「金融資産なし世帯」を「預貯金以外の金融商品や運用または将来の備えを保有しない世帯」と定義した場合、年間収入1000万円以上の世帯でも、「11.1%」は金融資産を保有していないようです。

この調査では、銀行口座に残高があっても、運用や将来の備えがないと「金融資産ゼロ世帯」としてカウントしていますが、「10世帯に1世帯で余剰資産としての貯蓄がない」という状況には、驚いた方もいるのではないでしょうか。

年収1000万円あっても、支出が多ければ当然ながら貯蓄は増えません。それでも、「私がお金の管理をするから大丈夫」という方もいれば、「堅実なお金の使い方ができる人が良い」という人もいるでしょう。

いずれにせよ、将来を考える場合は「稼ぐ・使う・貯める」すべてのお金の能力について、よく見ておくことが重要と言えそうです。

まとめ

年収1000万円にしろ、貯蓄1000万円にしろ、実現させるのは簡単なことではなく、かなりの努力が必要です。まずは自身の将来について、「どんな仕事でお金を稼ぐのか」「使い方」「貯め方」について、考えた方が良いかもしれません。他人に求めるのではなく、自身の手でつかみ取った方が早く確実…という場合は往々にしてあります。

また、「類は友を呼ぶ」ともいいます。自身の努力次第では、素敵な方と出会える可能性も高まるかもしれません。

【参考】
「平成29年分 民間給与実態統計調査」国税庁
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成30年調査結果」金融広報中央委員会(知るぽると)
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」金融広報中央委員会(知るぽると)

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部