元祖女子のあこがれ「パリ」!実際に住んだら、夜トイレ流せないんですけど…

パリを崇拝しあこがれを募らせているのは日本人だけではありません。世界で最も観光客が訪れているのはフランスで毎年約8000万人です。

「夢のパリ旅行」にあこがれがスパークしてやたら気合の入った格好で観光スポットを回っているのはアメリカ人、中国人、スペイン語圏の人とさまざまのようでした。

そして、いわゆる「マナーの悪い観光客」というものは見受けられませんでした。レストランでは、割と日本人にありがちな、初めての場所でアセアセしてしまう感じを他の国の観光客も発していて、みんな頑張ってパリに合わせているという空気が伝わってきました。

優雅に見える暮らしの裏では苦労が…

滞在の初めはパリ中心部のホテルに泊まっていましたが、途中からパリに隣接する、日本でいえば千葉県的な場所に住んでいる日本人の友人の部屋に居候していました。

するとホテルの時には気づかなかった、なかなかシビアな現実を知ることとなりました。

夜はトイレを流してはいけない

聞いたなかで一番衝撃的だったのはこれ。フランス人は一般的に物音に敏感で、ささいな生活音でもクレームがくることが多いそう。とくにパリは古い物件が多く、歴史的な価値がある反面、パイプなども老朽化していて音が響きやすいのだとか。

トイレを流す音を出さないよう夜間は流すのを控えるのが暗黙の了解だそうです。夜1回だけなら我慢できそうですが、複数回以上になると…臭そう。

きちんとしていなくてはならない

だいたいみんな決まった時間に出勤、食事、就寝していて、それと外れた生活リズムで生きると周囲から浮くし不便そう。トイレが流せないから夜は寝るしかありませんしね。

また、床に物を置いているようなだらしない暮らしをしているのが窓から見えたりしてバレてしまうと、「私たちの生活圏にふさわしくない人」であると大家さんに通報されて追い出される可能性もあるそうで、これを聞いたときは、周りの目線を意識して常にビクビクして暮らしていかなくてはいけなのか…、自分の部屋なのに全然くつろげない!と思ってしまいました。

そのほかにも、1日に使えるお湯の量に制限があったり、家を借りるときはその物件にふさわしい人物であるか就活のような“面接”があったりと結構ハードルが高いです。

基本的に、「規則正しく計画的に生活ができて、しっかりしつけされた真人間」じゃないとパリで生活するのは辛そうです。フランス人は個性を大事にする個人主義、というイメージが強かったので、ちゃんとしなくてはいけない「圧」のようなものが日本より強そうなことはかなり意外でした。

インフラ的に不便なのは聞いたことがありましたが、生活スタイルはもっとフリーダムかと思っていました。

精神は個性重視でも生活は保守的なところもあり、結果的にそれが調和のとれた美しい町並みにつながっているのかもしれません。

このまま身軽な独身だったら、いつか数年間パリのアパルトマンに暮らすのも素敵♡とも思っていましたが、夜に活動が活性化するゴキブリのような生態の私は一発アウトなので秒で諦めがつきました。

でも、お金とメンタルに余裕があったらパリ暮らし、とってもいいと思います!

谷口 佳恵

参考記事

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高校卒業後、イギリスに2年半留学。

ロシア雑貨店、編集プロダクションを経て独立。

働きながら30代で埼玉大学経済学部卒業。

地球の歩き方』の台湾編、台北編などの編集を12年以上担当している。ロシアやバルト三国など、10カ国以上の取材を経験。

初心者目線を忘れないよう、長い休暇を取れる時は行ったことのない国に行くようにしている。