注文住宅では、契約後に追加費用が発生し、当初の予算を超えることがあります。

本記事では、元住宅相談スタッフの経験をもとに、予算オーバーの原因と対策を解説します。

ココがポイント
  • 契約後に増えやすい工事費や設備の存在
  • 家づくりで本当にゆずれない条件の優先順位
  • 家計への影響を確認した上での予算増額の検討

1. 【住宅購入専門家アドバイス】注文住宅で「契約時より高くなる」のはなぜ?

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metamorworks/shutterstock.com

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注文住宅では、地盤改良費や外構工事費など、契約時点では金額が確定していない場合がある費用があります。想定以上になる可能性も考え、予算には余裕を持たせましょう。

また、照明やカーテン、エアコンなどが見積もりに含まれているか、契約前に確認しておきましょう。

2. 【住宅購入専門家アドバイス】予算オーバーしたときに迷わないため「住宅会社選びの優先順位」を決める

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Indypendenz/shutterstock.com

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予算オーバーに備えて、住宅会社選びで何を重視するのか、優先順位を整理しておきましょう。

整理する際のチェックポイントを4つご紹介します。

2.1 チェックポイント①:住宅会社選びで重視する項目を整理する

住宅会社を選ぶ際は、まず自分が何を重視するのかを整理してみましょう。主な判断材料として、次のような項目があります。

  • 建築にかかる金額
  • 営業担当者との相性
  • 間取りやプランの提案力
  • 住宅会社の経営基盤や施工実績
  • モデルハウスや完成見学会などで実際に見て感じた施工品質
  • 保証やアフターサービスの手厚さ
  • 構造躯体の耐久性
  • 外観・内装のデザイン
  • 断熱性などの住宅性能や、住宅設備、換気・調湿性能

すべての条件を満たす住宅会社を探すのではなく、まずは「自分たちは何を特に重視したいのか」を考え、優先順位の高い項目を1~3位程度まで整理してみるのがおすすめです。

2.2 チェックポイント②「なぜそれを求めるのか」まで掘り下げる

優先順位を決める際は、「なぜそれを求めるのか」まで掘り下げましょう。

たとえば「ぬくもりのある木造住宅に住みたい」という希望でも、理由が「快適な室温で暮らしたい」なら、本当に重視しているのは断熱性などの住宅性能かもしれません。断熱性能などを比較すれば、木造に限定せず、鉄骨住宅なども候補に入れられます。

一方、木の質感や雰囲気そのものが好きなら、木造であることが重要な判断軸です。数値だけでなく、モデルハウスや完成見学会で感じた居心地も判断材料にしましょう。

2.3 チェックポイント③「金額が最優先」は本当かを考える

金額が最優先なら、条件を満たす候補から最も安い会社を選ぶのも合理的です。一方、最安の会社に決めきれないなら、担当者との相性や間取り、住宅性能などを実は重視しているのかもしれません。

実際、住宅相談では、金額を最優先にして最安の会社を迷わず選ぶ方もいました。「家は住めればいい」という親の価値観を受け継ぎ、住宅費を抑えることを明確な判断軸としていた方もいます。

2.4 チェックポイント④実際の見積もりで優先順位を確かめる

たとえば、当初の優先順位が「1位:性能、2位:金額、3位:間取り」だったとします。同じ予算で、A社なら20坪・性能◎、B社なら25坪・性能〇であれば、優先順位どおりならA社です。

しかし、「A社の性能は譲れないが、予算を増やしてでも25坪にしたい」と思うなら、本当は金額より間取りを重視しているのかもしれません。つまり、実際の優先順位は「1位:性能、2位:間取り、3位:金額」の可能性があります。

※上記は、筆者が住宅相談を担当した際の実例をもとに、一般化・抽象化したものです。

注文住宅は未確定費用や設備の確認漏れにより、契約後に予算オーバーが発生しがちです。

予算オーバー時に迷わないためには、単に条件を並べるだけでなく「なぜそれを求めるのか」を深掘りし、重視する項目の優先順位を整理することが大切。

実際の見積もりを見ながら自身の軸を再確認し、予算に余裕を持った計画を進めましょう。

3. 【住宅購入専門家アドバイス】まとめ・「本当の優先順位」を見破るチェック例

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本記事の内容をもとにLIMO編集部で独自に作成

本記事の内容をもとにLIMO編集部で独自に作成

予算オーバーが判明したら、すぐに金額だけを削るのではなく、まず自分たちが住宅会社選びで何を優先しているのかを改めて確認してみましょう。最優先の条件を守りながら、優先順位の低い部分を調整する方法があります。

一方、本気で比較した結果、予算を増やしてでも実現したい条件だと気づくこともあるでしょう。その場合は、当初の予算に無理に戻すのではなく、家計への影響も確認したうえで、予算そのものを見直すことも選択肢の一つです。

土屋 真