「休日の朝なのに、自分一人だけ洗濯や食事の準備でテンテコ舞い!」と、家事と育児に大車輪で休む暇もないというのは、筆者だけではないと思います。育児や家事は休日・平日に関係なく、エンドレスで行われるものです。しかし、現実的には母親側に負担がかかることがほとんどで、夫婦で分担するには程遠い状況の家庭が多いことでしょう。

筆者の夫は仕事が激務のため、平日は夕方から寝かしつけまで全ての家事と育児を筆者が一手にやっています。そんな日々が続く中、「休日くらいは楽したい!」と切実に思い、夫を育児や家事に巻き込む方法を考えるようになりました。今回は、夫に家事・育児に参加してもらうため、筆者が試行錯誤して辿り着いた方法をお伝えします。

夫は「鈍感」なんだと割り切って接することに

子どもが生まれてからというもの、夫には何度も気持ちを察して手伝ってほしい場面がありました。休日は遠出することも多いのですが、そんな朝はとても忙しいものです。食事の準備や洗濯、さらに「この本読んで!」と子供からせがまれたりすることもあります。

そんな時、「俺が洗濯やるよ」の一言を待っていても、まったくその声はあがってきません。それどころか、外出の支度が遅くなった筆者に対し、「ママは何でも遅いな~」と軽口を叩いてくるのです。

そんな夫はというと、呑気に子供とテレビを見ていることで育児をしている気になったり、掃除機をかけて家事を分担しているつもりになっています。基本的に夫は良い父親だと思いますが、家事の大変さを本当の意味で理解しているとは思えません。「いずれ分かってくれる」とずっと期待していましたが、毎回同じパターンで気持ちがモヤモヤしていることに気がついたのは、結婚10年目でした。

ちょうど第三子が生まれてから半年が過ぎた頃。今振り返ると、気がつくのが遅かったと思います。しかし、これから続く子育てや結婚生活を思い、自分の考え方を変えて接することにしたのです。「夫は超鈍感」と思うことにして、夫にお願いする形で家事分担を増やす作戦に打って出ました。

「家事をするパパだと子供も自慢できるね」と持ち上げる

筆者の夫はとても子煩悩です。平日は一緒に過ごせる時間がほぼゼロということもあり、子供を思う気持ちはとても強いので、そこを利用することにしました。「ネットで見かけたけど、家事をするパパって子供に良い影響を与えるみたい」とそっと話しかけたところ、筆者の策にはまってくれたのです。

やる気の出た夫を捕まえ、洗濯物をハンガーにかけることをお願いして様子を見ました。すると夫は子供を巻き込み、3分以内に頼まれた洗濯をハンガーにかけるゲームを始めたのです。こうして、「廊下のワイパー対決」や「洗濯物を誰が一番上手に畳めるか」など夫が勝手に考案したゲームは、少しずつ形を変えて今も継続中です。

夫を褒めたら思いがけない言葉が返ってきた…