ペットを飼ったばかりの人や、これから飼いたいと思っている人にとって、重要な関心事項が「不妊・去勢手術」という人もいるかと思います。
実際にどれくらいの飼い主が手術を受けさせているのか。一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」から確認していきます。
1. この記事の3つのポイント
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①猫の78.7%、犬の58.3%が不妊・去勢手術を受けている -
②「手術を受けていない」は猫14.5%、犬36.2% -
③ペット飼育を始める時は、初期の医療費をまとめて見積もっておくことも重要
2. 猫は約8割が不妊・去勢手術を受けている
「令和7年 全国犬猫飼育実態調査」によれば、犬猫の不妊・去勢手術の実施状況についてアンケートを取ったところ、以下のような結果となりました。
【猫飼育者】現在飼育しているペットの不妊・去勢手術の有無
- 不妊・去勢の手術を受けている:78.7%
- わからない:6.8%
- 手術を受けていない:14.5%
集計ベースは現在猫飼育者、アンケート人数967人です(野良猫・地域猫給餌ありを含む)。
約8割の猫が手術を受けているという結果です。
3. 犬は半数以上が実施、ただし猫との差は大きい
続いて犬を見ていきましょう。
【犬飼育者】現在飼育しているペットの不妊・去勢手術の有無
- 不妊・去勢の手術を受けている:58.3%
- わからない:5.5%
- 手術を受けていない:36.2%
集計ベースは現在犬飼育者、アンケート人数1260人です。
調査の結果、猫では約8割、犬では約半数以上の飼い主が不妊・去勢手術を行っていることがわかりました。
注目したいのは、「手術を受けていない」割合の差です。猫14.5%に対して犬36.2%。犬では4割近くが手術を受けていないことになります。
4. なぜ猫のほうが実施率が高いのか
この差の背景には、猫と犬の飼育環境や繁殖に関する事情の違いがあると考えられます。
猫は繁殖力が高く、1回の出産で複数頭を産みます。屋外に出る猫の場合、望まない繁殖が起こる可能性があり、その結果として飼育しきれない頭数になるリスクがあります。
また、発情期の鳴き声やマーキングといった行動が、集合住宅での飼育において問題になりやすいという事情もあります。
犬の場合は散歩の際に飼い主が管理でき、放し飼いが一般的でないため、望まない繁殖のリスクが相対的に低いという違いがあります。
なお、手術の実施には健康上のメリットとデメリットの両面があり、獣医師との相談のうえで判断するのが基本です。この記事の数字は実態の紹介であり、手術を推奨するものではありません。
5. 自治体によっては助成金制度を設けている
不妊・去勢手術には、自治体が費用の一部を助成する制度を設けている場合があります。
飼い猫・飼い犬を対象とするもの、地域猫や野良猫を対象とするものなど、内容は自治体によって異なります。助成額も数千円から数万円と幅があります。
- 助成の対象になるか(飼い猫・飼い犬か、地域猫か)
- 申請の時期(手術前の申請が必要な場合が多い)
- 指定の動物病院があるか
- 予算の上限に達すると受付終了になる場合がある
こうした条件は自治体ごとに異なり、年度によって変更されることもあります。制度の有無や詳しい要件については、お住まいの自治体の窓口やウェブサイトで必ず確認してください。
6. 手術費用を含めた「初期費用」として考える
不妊・去勢手術は、ペットを迎えてから比較的早い段階で発生する費用です。
迎えるときの入手価格に加えて、ワクチン接種、健康診断、そして不妊・去勢手術。この初期の医療費をまとめて見積もっておくと、想定外の出費に慌てずに済みます。
手術の時期や必要性については、ペットの年齢や健康状態によって適切なタイミングが異なります。かかりつけの動物病院に相談したうえで、費用も含めて計画を立てるのがおすすめです。
7. まとめにかえて
今回は、ペットフード協会の調査から犬猫の不妊・去勢手術について確認しました。
- 猫78.7%・犬58.3%が手術を受けている
- 「手術を受けていない」は14.5%、36.2%
- 自治体によっては手術費用の助成金制度もある
数字は実態を示すものであり、判断は個々の状況によります。手術の是非や時期については、獣医師と相談しながら決めていくことが大切です。
参考資料
* 一般社団法人ペットフード協会「令和7年 全国犬猫飼育実態調査」
LIMOどうぶつ部