近年恋活や婚活の主流にもなっているマッチングアプリ。マッチングアプリの中には、安心・安全な出会いを掲げ、 おとりの偽客であるいわゆる「サクラ」が一切いない事を謳っているものもあります。

しかし、サクラではなく、実は他にも「恋活・婚活をする気がない人たち」が紛れ込んでいることをご存知でしょうか。マッチングアプリの出会いで実際にあった体験談を踏まえて、マッチングアプリを利用する上での見落としやすい「罠」について紹介していきます。

広がるマッチングアプリ 売り上げは168億円にも

マッチングアプリはスマートフォン一台で手軽に出会いを探すことができるため、恋人や結婚相手を求める人々の間でポピュラーなものと成りつつあります。

韓国IGAWorksの「デートアプリ市場分析レポート」によると、2018年のデートアプリ市場売り上げ規模は168億2000万円に上り、2018年1月から12月にかけての売り上げについても、10.7億円から15億円へと112%の成長を見せています。

しかし、いざマッチングアプリで知り合った人に実際に会ってみたら、相手は恋人を求めていなかった、という残念なパターンも…実際に筆者が聞いた「サクラではないけれど、恋人ではない別のものを求めている人に出会ってしまった」という体験談を紹介します。

出会いを求めて食事に行ったらマルチ商法の勧誘!?

その日、アカリさん(仮名)はマッチングアプリで知りあった男性フジモトさん(仮名)と、都内某所にて実際に会う約束をしていました。待ち合わせ場所に時間通りに現れたフジモトさんと、予定していたイタリアンでランチを楽しんでいると、突然フジモトさんが「でもアカリさんが普通の人でよかったー!」と言ってきたのです。

『え?普通の人ってどういうこと?』と、訝しがるアカリさん。するとフジモトさんは「いや、俺このマッチングアプリで10人以上と会ってきたんだけど、大体マルチ商法の勧誘で!食事にくると大体マルチ商法の話し始めるんだよねー。そういうこと、よく体験しない?」と言ってきたのです。

アカリさんもマッチングアプリを通じて同じくらいの数の異性と出会ってきましたが、そんな体験は一度もしていないので驚いてしまいました。「恋人」ではなく同士…いわゆるマルチ商法勧誘のカモを求めている人たちが、そんなにマッチングアプリに潜んでいるなんて、と。

焦りは禁物 メッセージが少ないうちはできるだけ会わない