2.2 部長・課長・係長の平均年収一覧表
月額の賃金に、賞与を年4カ月分と仮定して加えると、年収の目安は次のようになります。
- 部長:約1017万円
- 課長:約847万円
- 係長:約639万円
- 非役職者:約497万円
野原ひろしの「年収600万円台」という試算を思い出してみると、現代にはなりますが係長の平均年収約639万円と、おおむね重なります。
課長、部長と役職が上がるにつれ、その平均的な収入も100~200万円ほど上がります。
一方で、中間管理職ならではの忙しさやストレスもあるもの。現代は管理職になりたくない人もいるという一方で、PRTIMES「管理職は本当に罰ゲーム? ~約9割が現場の実務も担う「プレイングマネジャー」 多忙な中間管理職の実態を読み解く~」によれば、管理職としての仕事に充実感があると答えた人は約7割となっています(「十分ある」は9.3%、「それなりにある」は61.2%の合計)。
役職には適性や希望もあるもの。
クレヨンしんちゃんの野原ひろしから年収を紐解くことで、役職や収入のイメージもついたかと思いますが、大切なのは自分の希望や適性をあわせてどのようなキャリア・ライフ・マネープランを描くかを考えることです。
3. 元証券会社社員の執筆者よりアドバイス
年収は、自分ではなかなか他人と比べにくいものです。だからこそ、野原ひろしのような身近なキャラクターを「ものさし」にすると、自分の立ち位置がぐっとイメージしやすくなります。ひろしが係長で年収600万円台、そして実際の係長の平均も約639万円。こうして重ねてみると、平均像が急に自分ごとになってきますね。 ただ、筆者が感じてきたのは、年収の額そのものよりも、「そのお金をどの場所に置くか」で暮らしのゆとりは変わることもあるということです。役職が上がって収入が増えても、その分だけ支出も膨らみ、「増えたはずなのに残らない」とおっしゃる方も少なくありません。 反対に収入は平均的でも、増えたお金の一部を先に取り分けて積み立てる「先取り」などを続け、着実に資産を育てる方もいます。年収や役職は、その金額などの数字だけでなく、「自分はどのような生活や暮らしをしたいか」といったことを考えることも大切です。まずはご自身の年収を平均と照らして現在地を知り、そのうえでキャリアやマネーに関するプランを考えてみましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年9月28日生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、首都圏の支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などをもとに顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい提案が強みで、数多くの個人の資産形成の悩みを解決してきた。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長、かつ『専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト LIMO&ファイナンス』副編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の一次資料などをもとに、自身の金融機関での勤務経験や現在の管理職としての経験をもとに公的年金、社会保障制度、貯蓄、資産運用、キャリアなどをテーマに執筆している。執筆歴は15年。15年間一貫して「正しいこと・わかりやすいこと・多角的であること」を執筆・編集方針とし、読者が抱える課題に対する選択肢を増やし、解決を目指す記事を届けている。
プライベートでは小学生から高校生までの子どもを育てる3児のひとり親。趣味は音楽鑑賞と読書。中学・高校社会科(公民)教員免許も保有している(2026年10月7日更新)