「自分の年収は、世の中でどのくらいの位置なのだろう…?」ーこの時期になると自身の年収やキャリアについて考える方も多いのではないでしょうか。住民税決定通知書、夏のボーナス、そして長期休暇の帰省など、6~8月に関しては自身の働き方を振り返る機会がたびたび起こるものです。

収入を上げる方法の一つに役職がありますが、役職の中でも身近な係長といえば、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしを思い浮かべる方もいるでしょう。 双葉商事の営業部係長で、春日部に一戸建てを持ち、専業主婦の妻と2人の子どもと暮らす—そんな野原ひろしの年収は、現代の係長と比べてどうなのでしょうか。

今回は野原ひろしを入り口に、厚生労働省のデータで中間管理職の平均年収も確認していきましょう。

宮野 茉莉子
役職が上がると年収も上がりますが、その分、責任なども増えていきます。野原ひろしのような身近な係長を入り口に、実際のデータで平均的な収入を知ることは、これからのキャリアを見直す第一歩にもなるでしょう。野原ひろし一家や中間管理職の平均年収を一緒に確認していきましょう。

1. 【年収600万円】野原ひろしは双葉商事の営業部の係長

アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしは、双葉商事の営業部に勤める35歳で係長です。埼玉県春日部市に庭付きの一戸建てを構え、専業主婦の妻・みさえと、しんのすけとひまわり、そして犬のシロと暮らしています。

1994年に放送された「ひさんな給料日だゾ」の回では、ひろしの手取りが約30万円だとわかる場面があります。手取り30万円を額面に直すと、およそ38万円。ここに、賞与を給与の2カ月分と仮定して加えると、野原ひろしの年収はおよそ600万円と試算できます。

この「約600万円」という水準を、現代の日本の給与事情と重ねてみましょう。

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の給与所得者の平均年収は478万円のため、野原ひろしの年収はこれを上回ります。

同資料より、35〜39歳男性の平均年収をみると574万円ですから、現代の同年代の男性からみても平均より年収は高いです。

2. 【中間管理職の年収一覧表】現代の部長・課長・係長は平均年収いくらか

では、現代の中間管理職の年収はどれくらいなのでしょうか。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」から、係長をはじめとする中間管理職の賃金と年収をみていきましょう。

2.1 部長・課長・係長の平均賃金一覧表(月額の所定内給与)

所定内給与とは、6月分のきまって支給する給与から残業代などを除いた、税引き前の金額です。男女計の平均は次のとおりです。