思うに、エコノミークラスが安いのはリスク代と見ることが出来ます。
世の中は価格が安いところには安いなりの理由や客層があって、高いところには高い理由とそれに伴う客層が付いてきます。決して見下しているつもりはないのですが、牛丼チェーン店とドレスコードに厳しい高級フレンチでは、やってくるお客さんの振る舞いや居心地は異なる可能性があります。
お店や機内の雰囲気は、お店側だけで作り出すものではなく、利用顧客も一体となって作り上げるものと考えます。エレガントな立ち振る舞いをする顧客がいれば、自然にその空間もエレガントなものになるのではないでしょうか。
エコノミークラスとなると、最も安いクラスですから色んな顧客がいます。筆者が過去に使用したエコノミークラスの機内では、鼻に強烈なミント臭のするものを詰め込んだアジア系の乗客がいました。私はまったく気にならなかったのですが、一緒に乗り合わせた友人はその匂いで目が冴えてしまい、一睡もできなかったそうです。また、日本時間で真夜中の時間帯に大声で雑談する集団がいたりしたこともあり、快適な睡眠を得づらい状況も経験したこともあります。
しかし、ファーストクラスとなると、そもそも乗客の絶対数が多くありません。また、大金を払ってファーストクラスを利用する客層は静かに過ごす傾向があると推測できます。つまり、「騒ぎで起こされたり、不快なニオイで目を覚ます」といった不確定リスクをお金の力で消し去ることが出来ると言えます。そのようなリスクがあっても、気にせず睡眠をとったり、楽しく過ごせる人にとっては問題に感じないでしょう。
もちろん、お金持ちの中には好んでファーストクラスを使う人もいます。筆者の知り合いにも、「1本7万円のシャンパーニュが振る舞われてよかった」と体験談を語ってくれる方もいました。
個人的な感覚値で言えば、起業してビジネスでお金持ちになった人はコスト感覚に厳しいのでファーストクラスは使わず、資産運用で安定的に毎月お金が入ってくるお金持ちは、お金を使い切っても翌月また入ってきますのでコストを気にせずファーストクラスを楽しんでいると感じます。
【参考】
「JAL国際線航空券予約」JAL
高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表 黒坂 岳央