シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年9月10日に更新されたキャンドゥの2019年8月既存店売上高は、対前年同月比99.3%とマイナス成長となりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。
一方で全社売上高は101.0%となりプラス成長を果たしました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高では、今期プラス成長となったのは3月(対前年同月比100.5%)のみです。プラス成長月1ヶ月に対し、マイナス成長月8ヶ月と苦戦しており、足元では5ヶ月連続のマイナス成長です。ただし8月は99.3%であり、プラス成長まであと一歩となりました。
一方で全社売上高は、プラス成長6ヶ月に対しマイナス成長月3ヶ月で、プラス成長月がマイナス月を大きく上回っています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の1,887円を天井とする下落が続きましたが、12月25日に1,466円まで下落した後に反転。3月末に1,700円を回復した後に反落しましたが、6月以降は概ね1,600-1,650円付近の狭い値幅での取引が継続しています。
不振の既存店売上高は5ヶ月マイナス成長が続いています。ただし8月は99.3%まで回復しており、9月以降にプラス成長を回復することができるかが今後注目されます。
参考記事:2019年8月度 月次売上高前年比速報
LIMO編集部