4. 元銀行員のアドバイス

和田 直子
ひとりの老後も、お金を「分かる形」に整えておけば、必要以上に不安を抱えずにすみます。まずは、自分の口座と資産を一覧に書き出すことから始めてみませんか。

60歳代・70歳代おひとりさまの貯蓄は、60歳代で平均1364万円・中央値300万円、70歳代で平均1489万円・中央値500万円でした。蓄えの多い少ないにかかわらず、「整理して、計画的に使う」ことが、ひとりの老後の安心につながります。

銀行や証券会社など金融機関で家計や資産の相談を受けてきた立場から、ひとりで暮らすシニアの方に、今日からできることを3つお伝えします。

ひとつめは、使う銀行口座を1つか2つに絞ること。口座が多いと、残高の把握も引き出しも大変になります。年金の受け取りと日常の支払いを1つにまとめておくと、管理がしやすく、体力や判断力が変わってきても安心です。

ふたつめは、「1年に使う額」を先に決めておくこと。年金でまかなえない分を、貯蓄から毎年いくら取り崩すかを決めておけば、使いすぎを防げます。月ごとに一定額を生活口座へ移す形にすると、暮らしのリズムもつくりやすくなります。

みっつめは、いざというときの公的な相談先を知っておくこと。お住まいの地域包括支援センターなどでは、暮らしや介護、お金の管理の相談にのってもらえます。利用できる支援の内容は、お住まいの自治体の窓口で確認できます。

参考資料

和田 直子