2026年8月、総務省より最新の「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」が公表されました。データによると、令和7年度の受入額(全国の自治体への寄付総額)は約1兆3314億円、受入件数は約5963万件に達し、過去最高を更新しています。
また、控除適用者数も約1151万人にのぼり、多くの方が日常的に活用していることがわかります。年末にかけて寄付を検討する方が増えるこれからの季節に向けて、実質自己負担を2000円に抑えるための基本のしくみと、手続きで失敗しないための注意点などをFP資格保有者がわかりやすく解説します。
ココがポイント
- ふるさと納税で実質自己負担を2000円に抑えるための基本の仕組み
- 会社員に便利なワンストップ特例制度の利用条件と申請時の注意点
- 確定申告を行う際に起きやすい「特例無効化」の失敗と正しい対策
1. 【ふるさと納税】寄付総額は1兆3000億円超へ。実質「自己負担2000円」の基本のしくみ
総務省が発表する「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」によると、令和7年度のふるさと納税の受入額(全国の自治体への寄付総額)は約1兆3314億円、受入件数は約5963万件に達し、過去最高を更新しました。
また、令和8年度課税における控除適用者数も約1151万人にのぼります。
現況調査結果(令和8年度実施)を見ると、近年いかに急速に利用者が増えているかが分かります。
1.1 実質「自己負担2000円」の恩恵を受けるポイント
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすると、寄付額から2000円を引いた額が翌年の住民税や所得税から控除(=安くなること)され、さらに地域の特産品などの返礼品がもらえる非常にお得な制度です。
「寄付上限額」を超えると全額自己負担に!
実質自己負担が2000円で済むのは、「ご自身の年収や家族構成に応じた寄付上限額の範囲内」で行った場合のみです。上限を超えて寄付をした分は全額自己負担となってしまうため、事前のシミュレーションが欠かせません。
著者
一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。福岡女学院大学人文学部英語学科卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚く、Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)