シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年9月に更新された吉野家HDの2019年8月既存店売上高は、対前年同月比113.9%となりプラス成長を果たしました。内訳は客数110.3%、客単価103.2%でした。

また全店売上高も客数、客単価ともにプラスとなり、117.3%のプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、今期に入り8月まで6ヶ月間プラス成長が継続。8月の対前年同月比113.9%という数字は、今期最高となりました。特に今期マイナス月も多かった客数が110.3%と大きく伸びており、今後の期待も膨らみます。

全店売上高も今期6ヶ月プラス成長が続いています。既存店売上高同様、こちらも8月は今期最高の数字を達成しました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年4月の2,275円をピークに下落し、1,600円台で底打ちした形です。株価は7月10日に急騰し2,000円を回復。その後2,200円を目前に株価はいったん折り返したものの、8月下旬には2,275円の高値を更新しました。現在は昨年4月の高値水準である2,200-2,300円付近での取引が継続しています。

8月は既存店・全店ともに今期最高の売上高を達成し、今後の業績拡大が期待できる状況です。今後も8月の勢いを維持することができるのかが注目されます。

吉野家ホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:吉野家月次推移

LIMO編集部