5. 次の一歩は「銘柄選び」——オルカンの魅力と、それだけじゃない選択肢
冒頭で触れたように、オルカンは新NISA開始後に保有者数が2.7倍に増えるなど、勢いのある商品です。1本で全世界の株式に分散投資できる手軽さや、運用コストの低さが支持されている理由といえます。
ただし、オルカンも株式で運用する商品である以上、株価や為替の影響を受けます。世界的に株価が下落する局面や、円高が進む局面では、資産額が一時的に元本を下回ることもあります。「勢いがあるから安心」というわけではない点は押さえておきたいポイントです。
とはいえ、積立投資の選択肢はオルカンだけではありません。自分の状況に応じて、次のような考え方で選ぶことができます。
5.1 初めて投資信託を持つ人の場合
これまで元本が変動する商品を持っていない場合は、運用コストが低く、株価指数などのベンチマークに連動することを目指す「インデックスファンド」が選びやすい候補です。個別の銘柄によってリスクの大きさは異なりますが、新NISAで購入できる商品は、資産形成に適したものとして金融庁が一定の基準で選定しているという前提があります。
5.2 すでに何かに投資している人の場合
株式や投資信託をすでに保有している場合は、投資対象の国・地域や資産の種類を分散させることで、リスクを分散させる考え方もあります。たとえば日本株に投資している人が、オルカンを通じて海外株式を組み合わせるのも一つの方法です。その場合は為替リスクを新たに抱えることになりますが、為替変動によっては、その動きがプラスに働く可能性もあります。
6. まとめ
新NISAの広がりとともに、オルカンや米国株式(S&P500)といった商品の保有者数は着実に増えています。積立投資は、預金と比べて資産を増やせる可能性がある一方、値動きのある商品を持つことにはリスクも伴います。
まずは今回のようなシミュレーションで大まかなイメージをつけたうえで、自分がすでに持っている資産や、投資経験の有無に応じて、無理のない銘柄・金額から始めてみるとよいでしょう。
初めての一本であれば低コストなインデックスファンド、すでに何かを保有している場合は、資産や地域の分散を意識した組み合わせを検討してみるとよいでしょう。
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参考資料
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「『貯める・増やす』~資産形成」
- 三菱UFJアセットマネジメント「オルカンの保有者が半年で118万人増加し686万人に、新NISA開始後2.7倍」(2026年7月31日)
和田 直子
