せっかく大企業に採用されたものの、いざ働いてみるとストレスが絶えなかった…というケースもあるようです。その結果、限界を感じて辞めてしまう人も。一体、どのようなストレスを感じているのでしょうか。

「同期が多く、そのぶん出世の競争が激しい。競争に勝ち進むには資格やスキルを習得したり、周囲と円滑なコミュニケーションをとる必要がある。昇進できないままだと、『よそに行けよ』という空気も漂っていて苦痛です」

「社内ルールが細かすぎて、思うように働けないのが辛いです。規則をいちいち確認したり、不明点をほかの部署に問い合わせたり…。自分で思うように仕事を進めることができません」

「覚悟はしていたものの、やはり転勤の対応が大変です。子どもの年齢的に単身赴任となると、家族との時間が大幅に減ってしまう」

「人数が多いせいか、行きたい部署になかなか配属されない。このままなら、自分がやりたい仕事ができる会社に転職したほうがいいのでは…と悩んでいる」

大企業を辞めたあとはどうなった?

大企業ならではの悩みに頭を抱えている人も多いようです。悩んだ末に転職をした人は、その後どのような経験をしたのでしょうか。

「転職先では、とくに研修もなく『あとは自分で頑張って』と言い放たれました。これまでとは全く違ったスタイルの働き方で、さすがに戸惑いましたね」

「給与そのものは一気に増え、やる気も出ました。年齢ではなくポジションで給与が決まるので、出世すればするほど収入が増えます」

「毎日同じメンバーでランチに行くことにうんざりしていたが、転職後はみんな忙しく1人で食事するようになった。これはこれで寂しく感じます」

「3年で辞めてしまったので、同期との繋がりがなくなってしまった。尊敬している同期もいたので、もう関われないと思うと残念」

「1社員の会社への影響が大きくなったので、より一層責任を感じるようになった。やりがいがある=ストレス増という面もあるが、若いうちから達成感を得られることが何よりもうれしい」

まとめ

「大企業なら自分のしたい仕事が好きなだけできて、のびのびと働ける」と思っていた方にとっては、意外な意見が多かったかもしれません。「大規模な仕事をしたい」「福利厚生が整った環境で働きたい」という人にとっては最適でも、「同じ家に住み続けたい」「自分の思うように仕事がしたい」という人には合わないこともあるでしょう。

大企業だからという理由だけではなく、自分の考えや理想に合った企業を探してみると、入社後のストレスを減らせるはずですよ。

【参考】
「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」厚生労働省

LIMO編集部