お金がないから結婚なんてしたくてもできない。そう話す人もよくいますよね。本当に結婚にお金はかかるのでしょうか。もしかかるとしたら、どのくらいの金額が必要になるのでしょうか。今回は、結婚するときまでに一体いくら貯める必要があるのか考えてみたいと思います。

結婚のために貯金した平均額は?

まずは株式会社リクルートマーケティングパートナーズが発表した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018(首都圏)」をもとに、結婚にかかるお金を見てみましょう。

そもそも、結婚を決めたカップルは結婚費用を貯金をしているものなのでしょうか。上記の調査結果によると、結納や披露宴、二次会、新婚旅行などのために夫婦で貯金していたと回答した人は89%と、ほとんどのカップルが結婚費用を貯金していたという結果です。

さらに、いくら貯めていたのか総額を聞いたところ、「100~200万円未満」と「200~ 300万円未満」がともに19%で最も高く、次いで「300~400万円未満」が17%。平均では345.7万円という結果になりました。

気になるのは、結婚費用を自分たちだけでまかなったのかということ。具体的に言えば、親や兄弟、親族などからの援助があったのかどうかです。親からの援助があったと回答した人は76%と、意外と多くの人が親からの援助を受けて結婚費用を捻出していました。

ちなみに、援助の総額は「100~200万円未満」が34%と最も高くなっており、平均は202.7万円という結果に。親からの援助があれば、自分たちの負担分も少なくて済みますし、その分をマイホームの頭金や子どもの教育資金など先回りして貯金することができますよね。

さて、結果として結婚資金は一体いくら必要だったのでしょうか。同調査によると、結納、婚約、挙式、披露宴、新婚旅行などのプロセスを経てかかった平均費用総額(推計値)は488.0万円とのこと。この金額を見て、皆さんはどう感じるでしょうか。

「一生に一度なんだから」という魔法の言葉

結婚費用が480万円を超えているのをみて、びっくりする人もいるかもしれませんね。しかし結婚費用というのは、ちょっと特別な性質を持っていて、節約することが難しい類の出費です。

というのも、結婚式は多くの場合一生に一度のイベントであり、同時に一生心に残る思い出を作る機会でもあります。また、「ここで言うことを聞いておかないと遺恨が生じる」という思惑もあって、できるだけ結婚式にはケチらずにお金を使いたいということになるわけですね。

また、親や家族のメンツもあるので、あまりみっともない恰好もできないという思いから、自分的に本当は不要だと思っているものに対してお金をかけてしまうこともあります。

結婚を経験したことがある人はわかると思いますが、新郎新婦たちが「一生に一度のことなんだから」と声をかけられる回数と言えばもう数えきれないほどです。それでも、「一生に一度!」と言われると頑張ってしまうカップルが多いんですね。

結婚資金を貯めるには