高齢出産をした、どちらのお母さん(A子さん、B子さん)にも共通するには、育児にも生活(金銭的・社会的)にも「余裕」を感じます。どんなところが「余裕」なのかというと…。
第1に、遊びつくした、大体やりたいことはやってきたという精神的余裕があるので、子育てに関して、あまりガツガツしていません。マイペースで、あたふたする場面が少なく感じます。20代の出産は、まだまだ周りの友達が遊んでいて「どうして自分だけ育児に翻弄されなきゃいけないんだろう」と切なくなってしまう時があるものです。また、そのやりきれなさを子供に託すこともあります。また、自分の基準に自信が持てないので周りのいうことや、やっていることを見て「自分もそうしなきゃ!」と右往左往することもしばしばあります。
でも、B子さんは全然そんな素振りは見せず、子どもの習い事も得にやらせようという気がありません。「自分の興味のあるものができたら、その時でいいじゃん」と全く慌てふためく様子はありません。「自分は、仕事や趣味でやりたいことはやってきた。子供も自分で見つけていくから大丈夫」というその経験が焦燥を生まないのだと思います。
第2に、それなりに働いてきているのでキャリアも積んで金銭的余裕もあるのも落ち着いている理由だと思います。キャリアも積んできているので、B子さんの復職はスムースでした。一方、A子さんは出産を機に専業主婦になりましたが、ママ友とも仲良く楽しく過ごしています。
また、姪っ子や甥っ子の面倒を見た経験もある場合は、おむつの替え方、ミルクのあげ方など実は手馴れていたりすることもあります。