シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年9月4日に更新された壱番屋の2019年8月既存店売上高は、対前年同月比101.8%とプラス成長。7月にマイナス成長に転じましたが、1ヶ月で回復しました。内訳は客数99.6%、客単価102.2%で、客数の落ち込みを客単価の伸びでカバーした形です。
全店売上高も既存店同様に102.1%とプラス成長を回復しています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店売上高は、前期からプラス成長が継続しましたが、7月にマイナス成長に転じました。しかし8月はプラス成長を回復。ただし7月のマイナス成長の要因となった客数のマイナスは継続しており、今後の客数の推移が注目されます。
また全店売上もプラス成長が続く中、7月はマイナス成長となりましたが、8月にプラス成長を回復しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年6月の5,300円を天井に下落しましたが、12月26日の3,815円を底に上昇。上昇は3月後半にいったん失速したものの、その後は再び上昇し現在5,100-5,200円付近での取引が継続中です。今後、昨年6月の5,300円を上方ブレイクできるか注目されます。
既存店及び全店売上高のマイナス成長は、7月の1ヶ月にとどまりました。ただし客数は依然としてマイナス水準であり、今後もプラス成長が続くのかが注目されます。
参考資料:月次情報
LIMO編集部