4. おわりに:介護保険料の負担は「居住地」に大きく左右される
介護保険料は全国で統一された金額ではなく、それぞれの自治体が抱える高齢化の度合いや介護サービスの需給バランスによって変動します。
今回シミュレーションした世田谷区の事例からもわかる通り、受け取っている年金が同額であったとしても、暮らしている町によって月々や年間の負担額に違いが生じます。
「人生100年時代」が到来した昨今、65歳を過ぎても一生涯払い続けなければならない介護保険料の負担感は決して軽いものではありません。
現在住んでいる地域や、老後の移住先として検討している自治体の保険料水準をあらかじめ確認しておくことは、老後資金の計画を練るうえで非常に重要なポイントになるでしょう。
これは現役世代にとっても、将来の自らの家計に直接影響を及ぼすテーマです。
この機会に、ご自身がお住まいの市町村の介護保険料がどうなっているのか、確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省老健局「介護保険制度の概要 令和7年7月」
- 厚生労働省「第9期計画期間における介護保険の第1号保険料について」
- 国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」
- 世田谷区「世田谷区の介護保険料額」
和田 直子