近年の住宅事情では、お庭が小さかったり、お庭やベランダにあまり日が当たらなかったりして、育てられる植物が限られてしまいがち。日陰の空間を見渡して「日陰でも育てられるおしゃれな植物が欲しい」「立体感のあるおしゃれな空間にしたい」と感じることはありませんか。
そんな時におすすめなのが、日陰でも比較的育てやすく、鉢植えで育てられる「常緑つる植物」を迎えること。しなやかに伸びるつるや一年中美しい葉が、空間に柔らかな動きと洗練された雰囲気を添えてくれます。
今回は、初心者の方でも育てやすく、日陰の空間をグッとあか抜けさせてくれる常緑つる植物を3種、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「日陰の空間を彩るおしゃれな常緑つる植物」3種
ヘデラ1/12
Lina Lobanova/shutterstock.com
- ヘデラ(アイビー)
- ツルニチニチソウ
- ハツユキカヅラ
どれも日陰で元気に育つ、おしゃれなつる植物。高い位置から軽やかに垂らしたり、小さなトレリスに這わせたり、窓の外にネットを張って目隠しやグリーンカーテンとして活用したりすることもできます。
地植えすると広がりすぎてしまうことがあるため、鉢植え向きの植物たちです。
記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」や「宿根草・多年草・一年草の違い」についても、わかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
※集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。
2. 日陰の狭い庭やベランダがおしゃれに!鉢植えで楽しむ《常緑つる植物》多年草3選
2.1 星型の葉や多彩な斑入り模様が空間を立体的に見せる「ヘデラ(アイビー)」
ヘデラ2/12
Aunyaluck/shutterstock.com
ヘデラは屋外で楽しむだけでなく、観葉植物として室内に飾られることもある、おしゃれなつる性植物。緑一色のシンプルなものから、空間を明るくする白や黄色の斑入り模様が入るもの、葉がフリルのように波打つものまで、品種が非常に豊富です。
お気に入りの鉢の縁からふんわりと垂らすように仕立てるだけで、動きのある空間が生まれます。他の植物と組み合わせて、寄せ植えにするのもおすすめです。
水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与え、伸びすぎたつるは適宜カットして風通し良く整えてあげましょう。暑さにも寒さにも強く、丈夫で育てやすい植物です。
※参考価格:200円~800円前後(3号ポット苗)
2.2 光沢のある葉と涼やかな青い花が初夏を彩る「ツルニチニチソウ」
ツルニチニチソウ3/12
Nokzd/shutterstock.com
つややかな緑の葉が美しく、斑入り品種を選べば薄暗い場所もパッと明るい印象に変えてくれる、ツルニチニチソウ。春から初夏にかけて、風車のような形をした涼やかな青や紫の花を咲かせます。
しなやかに長く伸びたつるが風に揺れると、爽やかな動きのある空間を演出してくれます。少し背の高い鉢植えの足元に添えたり、ハンギングバスケットで高い位置から吊るしたりして、涼しげな姿を楽しむのがおすすめです。
ツルニチニチソウには毒があるため、小さなお子さんやペットが誤って口に入れないように注意してください。ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)は暖かい地域向き、ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)は寒冷地向きの品種なので、お住まいの地域の気候に合わせて選びましょう。
※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)
2.3 新芽のピンクから白へのグラデーションが目を惹く「ハツユキカヅラ」
ハツユキカヅラ4/12
meiko_KODAKA/shutterstock.com
ハツユキカヅラは、美しい葉色の変化が楽しめるつる植物です。新芽の可愛らしいピンク色から始まり、徐々に純白、そして落ち着いた緑色へと葉色がゆっくりと移ろい、空間を鮮やかに彩ってくれます。
寒さに当たると赤く色づく様子も美しく、季節を感じられる植物。単体で鉢に植えても十分に見応えがありますが、寄せ植えのアクセントとして手前にあしらっても素敵です。
美しい斑の色を鮮明に出すには、明るい日陰や午前中だけ柔らかな光が当たる場所が適しています。ハツユキカズラの切り口から出る液でかぶれることがあるため、お手入れの際には手袋をすると安心です。小さなお子さんやペットが口に入れないように注意しましょう。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
3. 鉢植えで育つ常緑つる植物で、癒しのシェードガーデンづくり
いかがでしたか。日差しが少ないからと諦めかけていた狭い庭やベランダも、常緑つる植物の力を借りれば、見違えるようにあか抜けた空間へと生まれ変わります。
葉の形や質感、斑の入り方など、それぞれに異なる魅力を持つ植物たち。お気に入りのデザインの鉢と組み合わせて、日々の暮らしに心地よいグリーンを取り入れてみませんか。
少しずつ伸びていくつるの先を眺め、植物の生命力を身近に感じながら、自分だけの癒やしの庭づくりをぜひ楽しんでみてくださいね。
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/12
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
5. 【ガーデニング豆知識】植木鉢の号数とサイズ一覧
さいごに、植木鉢の号数とサイズも確認しておきましょう。
植木鉢の号数とサイズ6/12
出所:LIMO編集部作成
植木鉢のサイズは直径3㎝刻みです。
- 3号鉢…直径9㎝
- 3.5号鉢…直径10.5㎝
- 4号鉢…直径12㎝
- 5号鉢…直径15㎝
- 6号鉢…直径18㎝
これより大きな鉢も、鉢の号数×3が直径です。
植物に対して植木鉢のサイズが小さすぎると根が詰まり、水や肥料を吸収しづらくなってしまいます。反対に鉢サイズが大きすぎると鉢内の水が乾きにくくなり、根腐れやコバエ発生の原因に。
植え替えの際は、元の鉢サイズよりも1、2号大きいサイズの鉢に植え替えるとよいでしょう。
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鈴森 真樹