メリハリ支出で家計を改善できたというアラサー女性のAさん。彼女が実践した方法はいたってシンプル。まずは自分の1か月あたりの出費を調べ上げ、すべて書き出します。これが意外と骨の折れる作業ですが、Aさんは1か月だけは頑張ろうと決めて毎日帰宅後に書き出したのだそう。

それを「娯楽費」「食費」「交際費」「自己投資」「被服費」「通信費」などと分類し、それぞれの項目にいくらかかっているか計算してみました。そのうえで、自分が「ココにはお金を使いたい」と思った「美容費」と「自己投資」は現状の金額と同額くらいを目標金額にし、その2つを除いて出費が多かった上位4つの項目は30%カットした金額に収めるように目標金額を設定。

残りの項目は、内容によって10~20%カットした金額を目標金額とし、翌月からその金額を毎日見ながら出費を調整していたと言います。「目標金額を決めておけば、残り日数とその先のイベントを見ながら使い方を調整しやすくなる」というAさん。無駄な服を買うとか、気が乗らない飲み会に行くことがなくなるといった変化があった様子。

食費も、今まではなんとなくコンビニで買ったりスーパーでお惣菜を買ったりしていましたが、自分で作るようになったのだそう。ただし、「カット野菜とか、半分調理済みのもののほうが安いときもある。サラダを食べようと思っても、レタスやパプリカ、ルッコラなどをそれぞれ買うよりも全部入ったパックを買う方が安いならそっちを買うようにしている」など、イチから全部手作りということにこだわらず、「コスパ重視でまったりと自炊をしている」と言います。

結果として、最初の1~2カ月は頑張っても目標金額をオーバーしてしまう項目もありましたが、逆に意識すれば目標金額までは到底使わないという項目も出てきたと言います。

「トータルの金額がうまく目標金額に収まっていればいいから、頑張ってもはみ出る分は目標金額を少し増やして、そんなに頑張らなくても抑えられる項目は目標金額を減らして調整した」のだそう。うまく調整して無理しすぎないように節約した結果、いまはトータル20%ほどのカットに成功していると言います。

おわりに

貯金や節約は無理をしすぎると長く続きません。自分が大変になるだけでストレスもたまりますし、結局思うように貯まらないということも多いものです。自分が長く続けられるよう、メリハリのある出費を心がけてみてくださいね。

大塚 ちえ