4. 資産差はいくら?「貯金 vs 投資」の決定的な違い

ここまで見てきたとおり、毎月5万円を25年間積み立てた場合、銀行預金では最終的な資産額は約1577万円にとどまります。

一方で、新NISAを活用した積立投資では、利回りによって大きな差が生まれます。

たとえば、年利2%で運用した場合は約1939万円となり、預金と比べて362万円の差が生じます。

さらに、年利5%では約2929万円、年利9%では約5288万円となり、預金との差はそれぞれ約1352万円、約3711万円に広がります。

この差を生み出している要因が「複利」です。

複利とは、運用によって得た利益が元本に組み込まれ、その利益にもさらに利益がついていく仕組みを指します。

積立投資の初期段階では、貯金との違いはそれほど大きくありません。

しかし、運用期間が長くなるにつれて利益が積み重なり、後半になるほど資産の増え方が加速していきます。

「貯金 vs 投資」の決定的な違い7/7

「貯金 vs 投資」の決定的な違い

出所:金融庁「「貯める・増やす」 ~ 資産形成」

このように、資産形成では「いつ始めるか」と「どれだけ長く続けるか」が重要なポイントとなります。

なかでも「運用期間の長さ」は、投資において結果に大きく影響する重要な要素です。

将来の運用成果を正確に予測することはできませんが、長期的に見れば年2%を超えるリターンが期待できる可能性もあります。

新NISAを活用する場合は、無理のない範囲で積み立てを続けることを意識し、継続的に運用していくことが重要です。

将来を見据えて効率的にお金を増やすためには、通常の銀行預金だけに頼るのではなく、税制優遇のある新NISAを上手に取り入れることが有力な選択肢となります。今回の試算の通り、毎月5万円という積立であっても、25年という長期運用を維持することで、複利効果により将来大きな資産差が生まれる可能性があります。投資にはリスクが伴う点を理解しつつ、長期・積立投資の仕組みを活用して、まずは無理のない金額から一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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参考資料

中本 智恵