2. 長寿化の日本、平均寿命「男性81歳・女性87歳」高まる認知症への備え
厚生労働省が発表した『令和6年簡易生命表の概況』によれば、最新のデータで日本の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳となっています。前年と比較すると男性は横ばい、女性はわずかに短くなりましたが、長期的な視点で見れば寿命は大きく延伸しています。
これからの長い老後を心豊かに過ごすためには、資産形成だけでなく、公的年金制度や医療・介護のリスクについて正しく理解しておくことが欠かせません。特に、長寿社会において誰もが向き合う可能性のある課題が「認知症」への備えです。
2.1 認知症の現状:高齢者の約4人に1人に認知機能低下のサイン
令和4年度(2022年度)に行われた推計では、65歳以上の高齢者3603万人を対象とした認知症の現状が以下のように報告されています。
- 認知症と診断された人:約443万人(全体の12.3%)
- 軽度認知障害(MCI)の人:約559万人(全体の15.5%)
認知症の方と、その予備群とされるMCI(軽度認知障害)の方を合わせると、その数はおよそ1002万人にのぼります。これは高齢者の約4人に1人が、認知機能に関して何らかの注意や支援を必要としている状態にあることを意味します。認知症はもはや他人事ではなく、MCIの段階でいかに早く気づき、対応するかがその後の生活の質を大きく変えるといえるでしょう。
このような社会的な背景から、近年「終活」への関心が高まっています。

