Aさんのように企業などに属さないフリーランスという働き方を選ぶ人も年々増えています。
「会社員時代よりも働く時間などの自由はきくけど、家と会社の境目がないので実働量はそれほど変わらない。その中で手取額が減ってしまっているので生活が厳しい」とAさん。フリーでの働き方では仕事量も月によって変わるため、安定した収入を得難い点も問題視されています。
フリーランスは「会社」という後ろ盾がありません。その弱い立場からフリーランスが不利になるような条件を強いられることもあるようです。「フリーランスを選んだのは自分自身。安月給で労働時間が増えても仕方ない」と切り捨ててしまえばそれまでですが、「働き方改革」が推進されている現在、多様な働き方の1つとしてフリーランスは増加傾向にあります。フリーランスとして働く人を保護するような対策が求められています。
夢 ”だけ” を追うことが危険
夢を追うこと…それはいけないことなのでしょうか?
不安を抱える現状について、夢を追うことがいけないのではなく、”夢だけを追う”という現状になっていないかということが非常に大切なポイントとなります。
Aさんの抱える生活への不安は、夢を追うことだけが目標となりつつあり、夢への障害となることを取り除くことに関しては目を向けていないことが原因の一つとも考えられます。そしてそれに自分自身が気づいていないことが、もっとも問題だといえるでしょう。
現在と将来の現実を理解することで、自分でコントロールできることに最大限の力を注ぐことができ、より一層夢の実現に近づきます。一見夢の実現とは関係なさそうなことが、実は夢を叶えるための近道になるかもしれません。
夢を追うこと=夢だけしか見えていない現状になっていないか、自身の生活に行き詰まっている感じがある人は、今一度自身の行動やいいことも悪いことも含めて、起こりうるすべての可能性について考えてみるべきかもしれません。
まとめ
昨今は「働き方改革」が叫ばれ、多様な雇用形態で働くことが推奨されています。つまり夢を追うこと、そして望んだ働き方が柔軟に選択できる社会なのです。
そんな社会だからこそ、自身の置かれている環境や問題に向き合って行くことが必要です。夢"だけ"を追わずに、夢の実現へ進んで行くことが大切なのではないでしょうか。
【参考】
『最低賃金、東京・神奈川1000円超え 全国平均901円に』日本経済新聞
『平成29年分民間給与実態統計調査』国税庁
吉永 涼