お金持ちの人たちの特徴として、おせっかいというのを筆者はよく感じます。彼らは人の世話を焼くのが好きで、時にこちらがびっくりするくらい親切にしてくれるのです。それは彼らが人の恩を忘れず、人からもらった恩は返さないといけないと感じているからなのだと思います。
筆者が金融機関で富裕層顧客の資産運用についてアドバイスをしていたときには、「あなたのおかげ」「あのとき教えてくれてありがとう」という言葉をかけてもらったことがたくさんあります。
やさしい祖父母のようにこちらの心配をしてくれたり、父母のようにこちらのことを思って忠告してくれるなど、彼らは本当に親身で、いい意味でおせっかいなのだと実感したものです。
また、流行に敏感で、かなり高齢の人でも最近の若者のトレンドをよく知っているのです。「最近〇〇が流行ってるの、知ってる?」とうれしそうに話してくれる人もいました。筆者のほうが若いはずなのに、こちらよりも流行に詳しいなんて、と思うこともたくさんありました。
このように常に新しいものへアンテナを張っておくことが大事なのでしょう。特に年を取ってくると、新しいものやなじみのないものへの抵抗が強まり、新しいものを取り入れることが徐々に減っていくと思われていますが、お金持ちの人たちにはあまりそういう傾向はなさそうです。
お金持ちは図を書くのが好き
お金持ちの人たちと話していて気付いたことがもう一つあります。それは、彼らは図を書くのが好きだということ。頭の中を整理するときや人に何かを伝えるときに、彼らは図を多用するのです。
何も難しい話ではなく、三角を書いて階層分けをし、自分たちのビジネスはどの層を狙うべきなのかを解説してくれたり、ベン図(集合の図)を書いて、どういう人たちの集合があり、どの人たちが自分たちのビジネスの成否を握るのかをわかりやすく教えてくれたりします。
図にして表現する内容がわかりやすいということは、彼らの頭の中がすっきりと整理されていることを意味します。相手に誤解のないよう伝えることにも長けていて、こちらも彼らの考えていることがすぐに理解できるのです。
要は、難しい言葉を使わず、誰もにわかる図という表現方法を使うことが大事なのでしょう。自分のビジネスアイデアを理解してもらったり、相手の話を聞いてその意図を過不足なく、かつ正しく理解する一つのコツなのだと感じました。
まとめ
いかがでしたか。お金持ちの人たちと話をすると色々なことを学べます。彼らは自分なりの「人生をうまく生きるコツ」をたくさん持っているのだと実感することができるんですよね。お金持ちの人たちと交流できる場があれば、ぜひ積極的に顔を出してみてください。本当に学びが多く、充実した時間になると思いますよ。
大塚 ちえ