トイトレは、保育士さんの助言から、保育園や家で昼間に過ごす時はパンツにする、という方法で行われました。最初は失敗ばかりでフォローに追われましたが、やっぱり濡れることは気持ち悪いのか、おしっこは数か月を掛けてトイレでできるようになりました。

しばらく、寝るときだけはオムツに代えていましたが、3歳児クラスになった頃からはパンツに。最初は頻発していたおねしょも、4歳児クラスになった頃にはグッと減っていました。

もうひとつ、家や保育園では大丈夫になっても、外出先のトイレはイヤがるという問題も発生しましたが、近所の子ども広場から慣れていって、次は図書館で、次は駅で……というように、順を追ってクリアしていき、4歳の頃には新幹線などの長距離移動も、安心してパンツで過ごせるようになりました。

読んでいただくとわかると思うのですが、ここまでの我が子の様々なトイトレにまつわる全てが、数か月、数年単位での達成です。「ひと夏」や「パンツをはかせたらすぐ」成功する子どももいるのかもしれませんが、体質や成長、性格が関わって、我が子のようにゆっくりと進んでいくタイプの子どももいます。もちろん、親は大変ですが、我が子に合った方法や進め方を考えていくしかないと、今は思えます。

グッタリしないと言ったらウソになるけれど…

そして我が子、5歳になった今でも、たまに「付いてきて」と言うくらいトイレが苦手です。そのため、トイレに絵を飾って楽しい雰囲気にするなど、引き続き工夫はしています。

また、ウンチは未だにスムーズではなく、ちょっと失敗することも。運動や食事を意識して「ウンチが苦にならない、スムーズに出やすい体」を目指し、子どもが遊びに夢中になっている時も「トイレ面倒くさがっていない?」と声掛けしています。

とはいえ、何年も失敗が続いているわけで、グッタリしないと言ったらウソになります。でも、以前とは違って、我が子自身も少なからず「がんばりたい」と思っていることが伝わってくるので、心強い思いです。もちろん、うまくいった時は筆者も素直に嬉しいので、褒めまくっています。

トイトレは我が家に、「一般的」というのはあくまで基準であること、そしてゆっくりでもいいから親子で成長していくことの大切さを教えてくれました。子どもは十人十色。これから、トイトレも何事も、しっかり受け止めて進んでいきたいと考えています。

高橋 美穂