漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんというチンチラさんと一緒に暮らしています。

もともと野生に暮らすチンチラは、非常に外敵に狙われやすい生物。身を守るために、ドーム状の眼で上下左右360度を見渡すことができるといわれています。しかし、そんなに広い視界を保っているにも関わらず、どうやら足元だけは見えていない様子。

例えば、おやつの時間。小明神さんの足元に、「はい、おやつどうぞ。」と切り干し大根をおいてたところ、小明神さんは、足元の切り干し大根が見えないのかキョロキョロ。「ほら足元、足元。見て。」と指さしますが、それでも小明神さんは、気がつかない。業を煮やした祭さんが、切り干し大根を拾って、「ほら」と、小明神さんの顔の前に差し出してようやく、小明神さんは、切り干し大根がそこにあるということを認識するようなのです。

大明神さんのおやつの順番が回ってきたとき、「足元だと小明神さんと同じく認識できないのでは」と、祭さんは大明神さんの眼前に切り干し大根をぶらさげるようにして手渡してみました。早速むしゃむしゃと食べ始める大明神さん。しかし、途中でいったん食べるのを中断し、一瞬だけ残りの切り干し大根を自分の目の高さまで持ち上げたあと、何事もなかったかのような顔で、再び残りの切り干し大根をほおばり始めました。

「ん、今の行動はなんだ…?」と不思議に思う祭さん。「もしや、残りの切り干し大根の量を確認したのでは…?」

ただ、よくよく思い出すと、このような行動をするのは大明神さんのほうだけ。小明神さんがしているのを見たことはありません。…もしかしたら、これは人間でいう『几帳面』ってやつ?(いや、どうなのか?(笑))

飼っている小動物たちの『気が荒い』『おっとり』程度の性格の差は感じていたものの、『几帳面な性格』を感じたのは初めて。「チンチラって、本当に謎の多い動物だなあ」と、彼らに奥深いものを感じつつ、それでもやっぱり、「みんな違ってみんないい!」。几帳面な大明神さんも、少々雑な小明神さんも、大好きでたまらない祭さんなのでした。第18話もお楽しみに。

【マンガ記事】チンチライフ!

チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。

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