5. 選び方のポイントは?

ここまで、花王とライオンについて比較してきました。

最後に投資スタイル別の選び方のコツを解説します。

5.1 「花王」が向いているのはどんな投資スタンスの人?

「配当利回りと増配の安定性」を重視するなら花王が有力な選択肢の一つになるでしょう。

PERが示す通り、市場からは成長性を高く評価されていますが、それに見合うだけの確実なリターンを求める方に向いています。

なお、この6月の中間配当を狙う場合は最低投資金額が60万円以上とまとまった額が必要になりますが、これが重いと感じるなら、1株→2株の7月の株式分割を待って、12月の期末配当に切り替えるのがよいでしょう。

5.2 「ライオン」が向いているのはどんな投資スタンスの人?

同一セクター内での銘柄比較の観点で「割安感」を重視する中級者以上の投資家ならライオンを検討してみてください。

また、タイミングを捉えて自社製品の株主優待を狙いたい派もこちらでしょう。

現在の株高の波から取り残されている内需株を「押し目」として拾い、中間配当を確保しつつ、1年後の優待取得までじっくり保有できる方には魅力的なエントリーチャンスと言えるかもしれません。

6. まとめ

日経平均が史上初の7万1,000円台を突破し、市場が沸き立つ一方、日用品大手などの内需銘柄は出遅れ感が鮮明です。

こうしたなか、ポートフォリオに「守り」の視点を加えるなら、12月決算銘柄の6月「中間配当」を狙うのも一つの手と言えるのではないでしょうか。

日用品大手の花王(4452)とライオン(4912)を比較すると、花王は2.54%の配当利回りと37期連続増配の実績が魅力です。全株主への公平性を重視し、優待を廃し配当へ集約する姿勢はグローバル企業ならではの信頼感があります。

一方、ライオンはPER・PBRともに花王対比ではやや割安で、少額投資が可能です。優待品が魅力ですが、獲得には1年以上の継続保有が必須であり、今買っても届くのは2028年以降となります。

目先の現金収入を再投資し資産を育てるなら「花王」、手元資金を抑え、長期的な優待という楽しみに向けてコツコツ積み立てるなら「ライオン」が有力な選択肢の一つです。

相場の過熱感に惑わされず、ご自身の投資スタイルに合った「守り」の銘柄を選びましょう。

※免責事項

  • この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の株式の売買を推奨するものではありません。
  • 本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害や損失についても、一切の責任を負いかねます。投資に関する最終的な判断は、最新の決算資料や市場動向をご自身で確認し、自己責任で行うようお願いします。
  • 株主優待の内容や適用条件は変更されることがありますので、必ず企業の公式サイトで最新情報をご確認ください。

7. 参考